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 「いやだから、一週間休みもらってちょっと教会手伝ってただけだよ」

高瀬彰人はそう言って不服そうに腕を組んだ。すらりと伸びた手足は、どう見ても一般的な長さより長い。三人並ぶととんでもなく目立つな、と天音はまじまじと派手髪の男達を見つめる。

 「いきなり休んでびっくりしたよ! 場所も言わないし!」

 「そうだよ! なんか様子おかしかったし!」

 「ちゃんと事務所には言ってたよ」

 「「そういうことじゃない‼︎」」

両サイドから大声で怒鳴られて、高瀬は至極迷惑そうな顔をしていた。いや、迷惑なのはこっちだ、と天音はため息をつく。こっちはボランティアで来てやってるんだぞ、人騒がせな。

 「ここは電波もないですからね、連絡も取り辛かったでしょう」

にこにこと笑いながら牧師の華岡は続けた。

 「心配されるかもしれないので、きちんと皆さんに説明してくださいね、とは言ってましたけども」

ね、高瀬くん。と華岡は笑顔のまま高瀬を見あげる。僕の信用問題に関わりますからね、と笑みを湛えたまま言った。

す、すみません、と高瀬は頭を下げる。大きな体が小さく見えた。両サイドもつられて頭を下げる。疑ってごめんなさい! と聞こえた気がした。言わなきゃ分からんものを。失礼だぞ。

 「おい、お騒がせ共。 私は帰るぞ」

わちゃわちゃとまだ何か言い合っている三人組を天音は呆れた目で見つめる。

 「高瀬くんも、もう帰りなさい」

華岡はそう言って高瀬の背中をポンと叩いた。


 「もう、迷うことも無いでしょう」

 「……はい」


そう言った高瀬の瞳は、しっかりと前を見据えていた。


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