旅行初日からトラブル!?
旅行はトラブルがつきものだけど、初日からトラブルは波乱の予感?
カレンダーはもう2月に入って数日のある日の夜。亮はご飯とお風呂を済ませ部屋のベットでスマホで電子書籍を見ていた。
「あっ!ハーレムの愛の手、新刊発売されてたんだ。原作に出てた3人目がようやく登場か〜。即購入っと…」
亮が購入ボタンを押そうとした時、「ポコンッ」とスマホに通知が来た。
「ん?夕か。何だろう」
夕からのLOneには「2月8日から10日の2泊3日の博多旅行の準備終わったか?」と書いてあった。
『もちろん、と言っても肌着とか1日分で、後はホテルでランドリー使うけどな』
ポコンッ
『なら私もランドリー使いたいから一緒に洗おうぜ。その方がお金浮くしw』
『そんな…血の繋がらない男と一緒に洗濯物を洗う子に育ったなんて…お兄ちゃん悲しい‼︎』
……鳴らない。……あ、ポコンッって鳴った。
『はいはい。冗談冗談。流石にこの歳で男子とインナーを一緒に洗うのは恥ずかしいわ』
………
「なら最初から言うなやし!恥ずかしいわっ‼︎」
亮はそう言って『良かった。まだ嫁に行ける子で(;ω;)』と送った。
……
「…返信こないな」
ポコンッ
『変なこと言うなっ‼︎寝るッ‼︎』
「あ、よかった。まだ純粋で」
亮はとりあえず夕からのLOneを閉じてさっき購入しようとした電子書籍「ハーレムの愛の手」を購入して読んで寝た。その夜には自分の周りに4人の美少女達から言い寄られる夢を見てうなされたのだった。
そうこうしているとあっという間に旅行当日になった。亮は早朝5時過ぎに改札の前で時計を気にしていた。
「おいおいおい!後5分もないぞ!大丈夫か夕!」
夕のLOneには『ちょっと遅れる』と着信があったがそれから逐一『今親に送ってもらってる。今端の上』や『はよ信号待ち買われ』などかなり慌てているのか誤字が増えていった。
「……落ち着け落ち着け。何もこれを逃したら乗れない訳じゃない。指定席が無くなるだけだし何ならこの後の6時前でも自由席は空いてるはず。何より……」
そうぶつぶつ呟いて外を見た。外はこの日に限って寒波が来ていて大分市街でも珍しく雪が降っていた。
「……まあ、何よりハプニングは旅の醍醐味でもあるのか。まるで人生だな。って俺まだそんなに年取ってないしな」
亮はそう思い少し吹っ切れてニマッと笑った。
「亮!ごめん!遅れた!!もう間に合わない!?」
「あ!夕!後……3分だ!大丈夫、間に合う!」
「はい亮!乗車券!」
「おう!」
予定より遅れて来た夕からすぐさま乗車券を受け取って疾風の如く改札を通ってエスカレーターを駆け上がった。(※エスカレーターの駆け上がりは大変危険です)そして2人が列車に乗った直後にドアが閉まった。
「はぁ、はぁ、はぁ……だ、大丈夫か亮?」
「はぁ、はぁ、はぁ……ゴホッ、ゴホッ……ちょ、ちょっと待って……」
しばらくの間2人とも入口の所で息を整えた。
「ごめんね亮。旅行初日からこんなにドタバタして。もう天気悪いし。これだったら高速バスとかもよかったかもな」
夕は遅れた自分への怒りも込めながらも“もしかしたら”を言った。
「でもな夕、多分この天気だと高速道路は通行止めになって遅かれ早かれ高速バスは運休するよ」
亮は窓の外の雪を見て言った。
「うーん、そうなの?」
「まあ電車はそんなに運休しないからだし、“もしかしたら”こっちで正解だったかもよ」
「……そう?」
「まあ、何はともあれ席に行こう。そして一息つこう。飲み物は麦茶、軽いのでサンドイッチ買っておいたから」
「わぁ!ありがとうな。さすが幼馴染。ちなみにサンドイッチの具は?」
「もちろんタマゴサンドでございます」
「さっすが亮!愛してるぅ〜」
「はいはい、そんなことは寝て言え」
「はーい」
そうして亮と夕の博多旅行は始まった。
亮と夕の旅行、果たしてトラブルはもう無いのか?




