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聖女の話

最悪。

こんな事になるんだったら、聖女の力なんていらなかった。


あたしは孤児だった。

お父さんとお母さんは病気で死んじゃった。

悲しくて、悲しくて、何も手につかなかった。けどそんな時に「聖女」の力に目覚めた。

世界が一気に広くなった。色んなことがわかる様になった。

その中で病気とか傷の治し方とかがわかる様になった。


だから「聖女」なんだって、

そんなことよりお父さんに頭撫でてもらいたいし、お母さんに抱きしめて欲しかったよ。

教会に連れて行かれて、儀式とか色々あって、


親戚だと言う貴族の家に行く事になった。


始めはさあ、たくさんのご馳走にお菓子、綺麗なドレスとか楽しかったけど、だんだん嫌になって来た。

だってあたしの話聞いてくれないんだもん。

ドレスは大きさ合わないし、ご馳走は少ないし、宝石は重いし、お人形とかおもちゃとかも送ってくるけどもうそんな歳じゃないしで、さんざん。

文句言ったら甘ったるいお菓子出して、誤魔化そうとするしで嫌になっちゃう!


あとはこの家の長男とか言う奴が意地悪してくんの!


ご飯の食べ方が汚いとか、歩き方がだらしないとか、こっちを見るなと難癖つけてくんの!

髪が汚い!染めろ!肌が汚いって洗えって、髪は染めたく無いし、肌はそばかすよ!

勉強とか護身術の訓練をして居るとわざわざやって来て「やっても無駄だ。やっても覚えられないだろ」とか言ってくるしもう何なの!って感じ!本当にやめてほしい!!!

「かまってほしいのだよ」「不器用なんだよ」って旦那様と奥様は(お父さんお母さんとは言いたく無い)って言っていたけどあたしはイヤ!


もうこいつらはどうでも良いから、他の人達と仲良くすることにした。

メイドさんや庭師さんのお手伝いとかをしたら直ぐに仲良くなってまともに生活出来る様になったよ。


でこの家のこと聞いてみたんだよ。

なんでもこの家は昔から魔力が高くて有名だったんだって、でも生まれる子供の魔力がだんだん少なくなって来たみたい。

で高魔力の子供が生まれる様にお薬とかお呪いとかにハマる様になって、それで高魔力の男の子が生まれたんだって、で次に生まれ女の子も「高魔力」だと思って居たら、「魔力」が無かったんだって。


で離れに閉じこもって生活して居るんだって。


ふーん、大変だねえ。


貴族の人って、着替えするのに布切れに魔力注いでドレスにしたり、髪に魔力注いて乾かしたり、ご飯食べる時スープをシャボン玉みたいにして食べたりと何をするにも魔力使うのね。


・・・・バカみたい。もっと別のことに使うべきだと思うんだけどなあ。

普通にスプーンとかフォークとかブラシとか道具とか使えばよいのに。


魔力無い人ってけっこう居たけどなあ。今って魔道具とか魔力タンクとかあるから、普通に生活出来るし、仕事とか有ると思うんだけどなあ。


味方になってくれるかもと思って会ってみたら、


会ったのを、この家に来たのを後悔した

なんだあれ・・・・やばいよ・・・


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