79話
教室に入ると
「おはよう」
気まずそうな顔をして村田(70話)が真っ先に挨拶をしてくる。
そんな話したくないなら、挨拶しなければいいのに、もっと自分を楽にしようぜ
「・・・」
「なぁ、大気その今日はな」
「悪い、予定ある。」
「そ、そうか。なら、明日はどうだ??」
「明日もある。」
「なぁ、じゃあ来月中は」
「予定があるか分からない。あと素直に村田のために予定を組みたくない」
「・・・そうだよな」
「なぁ、村田、あと見てるクラスメイトもだけど、そんな無理に話す必要ないよな」
「・・・っ」
「それとも、何かクラスで誰が最初に俺と仲良くなるかゲームでもしてるの?」
「違う、」
「なら、村田だって気まずそうにしてるじゃん」
「気まずそうになんて」
「しないなら、しないでどうかと思うぞ、あと顔に出てる」
「そうか、悪い」
「悪いと思うなら話しかけるなよ」
「・・・俺はな大気」
何これ??急に語りだす感じか??
「お前に憧れてた、みんなと仲良くして、どんな人でも声をかける。俺みたいなやつでも」
そういえば、昔の村田は今の俺みたいな感じだった。そしてその憧れを平気で落としたけどな
「だから、今度は俺がお前のために」
「た・め・に??なに?」
「いや、悪い言い方が悪かった。俺が仲良くしたいんだ。お前みたいにしたくて」
「なら、無理だ俺はお前じゃないし、お前は俺じゃない。子供でもわかる」
「あぁ、だから俺は失敗した。けど今度は今度こそは少しでも近づけるように」
はぁ、現実って辛い。
俺はよく頑張ったよ。
耐えたよ。
相棒、こんな辛くて、なんだか無償にカレーが食いたいよ。
「あぁ、そうだ。」
「何??どうした?」
「委員長!!」
「はい!!」
「俺サボるね」
「えっ?」
「あとよろしく。」
俺は色んな人に話しかけるのを無視してサボることにした。
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