75話
「おかえり!!お兄ちゃん」
「・・・」
笑顔で俺のことを迎えて来る。
この妹には本当に苦しめられた。
けどまぁ良い。今はこんな妹の相手をして居ると、自分の時間を無駄にしてしまうだけだ。
「ただいま、じゃあ俺寝るから」
「お兄ちゃん、せっかくだから学校のこと、待ってお兄ちゃん」
一直線で部屋に向かう。
ふぅー、なんだか、自分に優しくしようと決めたら世界が変わって見えたな。
布団の温もりを感じる。
前までだったら、ここで過去の出来事を思い出して、時間を無駄にしてしまうが今はもう考えない!!その時になったら思い出せばいい。
本を読む。
ーーーーーーーーー
今日も朝から早く起きれた。おかげで一人で登校に成功した。
だから、一人で登校する。
「大気、おはよう」
九間か、早速俺の時間を無駄にする人が現れた。
「おはよう、じゃあ学校でね」
「待って、せっかくだから一緒に行こう」
俺は少し考える。
「いいよ」
「えっ??良いの??」
「いいって、」
「いや、昨日キズキズ(ギスギス?)してたから話しかけないで欲しいのかなって」
「・・・」
「大気?」
「ん??ごめん何か言った??」
「いや、その昨日怒ってたから、その今日は怒ってないかなって?」
「あぁ、うん。そうだね。話しかけてはいけないと分かって話しかけられてるから、どうすれば良いかなって考えてたんだよね」
「・・・聞いてたの??あと、何を考えたの?」
「諦めて、適当に受け答えするかな」
「そうなんだ」
確実に、嫌味分かってると思うけど、まぁ仕方ないな。今までも耐えて来たんだから、頑張れ俺!!
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3人のいじめっ子が急にデレた。どうやら異世界で一緒に戦ったようだが、俺は記憶喪失になっているらしい。
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