73話
放課後になって
「あの、大気さん」
戻って来てから全然俺に話しかけて来なかった。山形さんが俺に話しかけて来て。
「ごめん・・・俺バイトあるから」
といつもセリフで逃げようとしたが、
「大気くん、バイトまで全然時間あるよね。」
「はぁっ・・・何を言って」
「同じバイト先だもん。知ってよ」
「俺はバイトの時間までゆっくり休みたいんだよね。委員長」
委員長は扉の前で俺の道を塞ぐ。
「私は委員長として、みんなを幸せにしたいの!」
委員長は叫ぶ。
朝からこの委員長マジで厄介過ぎだろう。
「・・・なら、そこをどいて」
「私はみんなを幸せにしたいの。だから話しをしてあげて欲しい」
「俺だってクラスメイトだ。それに俺の願いは言ったよね」
「・・・聞いたよ。でもそれって同じことの繰り返しになっちゃうよ」
「・・・」
「私はみんなを幸せにしたい。だから私も大気くんも幸せになる方法はやっぱり、もう一度みんなと話すことだよ。」
「・・・」
何これ、本当に何なんだ?
話を聞いてた島村が言った。
「大気もいい加減、被害者ツラばかりしてないでさ、そろそろ、私の時みたい本音で言った方が良いよ。」
やばい、マジで壊れて怒りに身をまかす所だった。
ずっと感じてたが、今日明らかになった俺を怒らせようとしている。
理由は一つだ。おれをまた冤罪にかける為、新たなおもちゃを作る為、それか自分達のしたことを正当化する為だ。
はぁ、凄く急に落ち着いた。
怒りに耐性がつき過ぎてしまったのかも知れない。
よく考えると俺はガチで怒ると、呆れて心が沈む。知らないうちに自然とそうなるようになってたんだ。
「そうだね。少し被害者ツラし過ぎたかもしれない。」
ふぅー
「よし!で何かな??山形さん」
「ずっと謝ろうと思ってて」
「うん、何を?」
「痴漢の時せめてごめんなさい」
「わかった」
「えっ?そんなに早く許してくれるの?」
一言も許すとは言ってないけどなぁ、
「とりあえず、話終わりかな?」
「う・・・うん」
「よし、じゃあ俺行くね」
「待って!!」
俺は次々と話しかけられる。
そして、次々と謝罪をされた。
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