68話
「大気くん、あのね」
俺は入る前に委員長にに待ち伏せされていた。
「・・・なに??」
「こないだは、余りにも酷いこと言ってごめん」
「わかった。許したから。じゃあ反省を示して話さないでくれ。」
「あのぉ!!」
俺は腕を掴まれる。教室に入るまでにこんな壁に当たるとは。
「私本当に反省してるの!・・・反省してるの・・・心から反省してるの・・・だけど、・・・やっぱり大気くんはみんなと幸せになって欲しいの!!」
委員長が声を上げ、教室の人達が俺を見る。
ここに戻って来た時のことを思い出す。
異色な目で見るクラスメイト達、あの時と違いクラッカーも黒板もないが、複雑そうに、何様な顔で俺見てくるクラスメイト達
俺はあの時から変わらない、いや時間は確実に過ぎている。
「だから、本当にごめんなさい!!あの冤罪の時も!大気くんに言われて私もって考えてやっとわかったの」
いや、あの時と違う、それは謝罪だ。
いや・・・謝罪もあったか。持たされたノートを見て思い出す。
「・・・だから」
「それでね、今度は真剣にクラスメイトと本音で話して欲しいの!」
「・・・」
俺は怒りで奴らの目的通り口を滑らしそうになる。
「辛いことも、私達への怒りも全部受け止めるから」
「・・・」
いや、それが出来なかったから謝罪してんだろう。呆れて喋る気が失せた。こっちが疲れて無駄に奴らのために気を使う方がバカバカしいな。
俺はある部長を見る。うん、やっぱりこのクラスは変わらないと思う。怒りをぶつけても何も意味がない。
「委員長」
「何??何でも言って」
「じゃあ、まず、手を離してくれると嬉しいかな」
「わかった!!」
そして、席に座る。
「あ、あの大気くんそのさっきの続きを」
「うん、今は本を読ませてね、」
「でもぉ、」
「うん、今は本を読ませてね」
「わかった」
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辛いことばっかりの魔法使いは、自らの出せる水以外失った世界で
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