66話
今日も俺の下駄箱は相変わらずだった。
「あの、大気くん。ずっと言いたかったことがあるの」
「何?赤町さん(19話で助けた人)」
「あの時助けてくれてありがとう」
・・・今更!!
流石にビックリだわ。
「いいよ、あの時も言ったけど自分でしたいことしただけだから。」
でもあの時ありがとうって感謝してたよな。
「そうだね。大気くんは人の笑顔のためなら当たり前だって思うもんね」
勝手に俺のこと知ってる態で話すなよ。あと、確かに昔はそんくらいの気持ちで動いてたのは認めるけど今は違う。
今はみんなの笑顔を見るとウザく感じる。
「今はみんなの笑顔が憎いけどね」
また口に出てしまった。
「そうだよね。流石にみんなにあんなことされた後だとそう思うよね」
アンタもな!
ストレートに
【変態】
って言われた恨み忘れてないぞ。
「とりあえず、俺もう行くからなぁ」
「あのぉ、お礼させて」
「いやもう、感謝されたし」
「その、何でもお願い聞くから」
「じゃあ、話しかけないで」
やばい、何も思わず口に出たわ
「待ってそれ以外でお願いします」
もう何でもじゃないじゃん
「私ずっと、みんなに優しかった大気くんのこと憧れて、私も大気くんみたいになれたらって思って」
その大気くんはみんなの犯罪者になったがなぁ、
「とりあえずさぁ、マジで一回話し、やめてさっきから」
めっちゃ目立ってる。
「お兄ちゃん、その人だれ??」
ほらぁ、だるぅ。
「・・・えっと、私は大気くんのクラスメイトで」
「ふーん、」
自分で聞いたのに失礼な奴だな
「お兄ちゃん!!今日の昼休み行くね」
前みたいにしてくれるならそれは割と使えるんだよな
「分かった。」
「いいの!!お兄ちゃん!!」
「俺を頑張って寝させてくれ」
「分かった!!」
「わたし、大気くんと一緒にお昼ご飯食べたかったのに」
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
大気くん、エアのどっか誰かに似て来たけど、最初の方も良かったんだよなぁ。すごく悩む。




