表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/85

60話


 俺は忘れていた。


 「お兄ちゃん!!居る!!」


  基本的にと言うかどこの学校も同じだろうが、別な学年のクラスに行くことは基本的にNGだ。


 「あっ!いたいた!お兄ちゃん!!」


「・・・」


「あれっ妹って転校したんじゃ無いの?」


「九間さん、妹って呼ばないでください。戻って来たんですよ。お兄ちゃんの冤罪も判明しましたし。」


「・・・そうだったんだ。」


「で、お兄ちゃん!!一緒にお昼休みゆっくりしよう。」


「・・・堂々と先輩のクラスに入ってくるなよ。」


「良いんじゃん!減るもんじゃ無いんだし。」


「・・・本読むから帰ってくれ」


「えー、せっかく戻って来た初日だよ。あと今朝のラブレター見てくれた?」


「ラブレター??」「変わらないね、」

クラスメイト達は騒ぎ出す。


「ラブレたぁ」


 

 もう中身を覚えてない。と言うか中身見たんだっけ?覚えてないわ。


 「とりあえず、答えは学校では関わるな」


「えー、ひどい!お兄ちゃんの為に戻って来たんだよ」


 【お兄ちゃんは女の敵だよ】


 「俺はお前の敵だから、静かにさせてくれ」


「・・・それは、私以外に対してだよ。」


 じゃあ、お前の性別は何だよ、と言いたくなったが、話が長引きそうになったから辞めた。


 「とりあえず、お兄ちゃんが本を読むなら、席貸して!」


 横にいる田奈さんは困惑していたが、弱弱しい田奈さんは遠慮しながら席を譲った。


 「・・・はい」


 流石に可哀想。まぁもう助けようとも思わないけど。


 「お兄ちゃん、これで一緒だね」


「静かにしてくれ」


「わかった。静かにお兄ちゃんを眺めてるよ。」


 そして妹は本当に静かにしていた。


 やり方はあれだが、話しかけてくる田奈さんを離してくれてので

こっちに来てから、事件に関わった人の中で初めて有り難い行動だと思った。

「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」 


スズメバチから女の子を守ろうとしたら痴漢になった。幾ら自業自得とはいえ、責められ過ぎて心が壊れた。


https://ncode.syosetu.com/n8075ie/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ