59話
昼休み
「大気くん」
前の席の花見(41話)からも話しかけられる。
「何??静かにしてくれない?」
「あっ、ごめん」
そして、花見さんは前を向く。
その後クラスメイトに度々話しかけられるが静かにしてと頼む。
「あの、大気くん」
また花見さんに話しかけられる。
「静かにして、」
「ご、ごめんなさい」
そして、時間が経って
「大気くん!!」
「あー、もう何?今聞くからもう次は聞いて来ないで」
「ありがとう、また、その一緒にコスプレしませんか」
「嫌だ。じゃあもう話しかけないで」
「私、その大気くんが読んでる本のコスプレしてみました。」
と言って俺に写真を見せてくる。
素直に似合ってるとは思った。
【大気くんと一緒にやったコスプレの写真は全て燃やしたよ。】
だが、
「だからなに?」
「え、その似合ってないかな、と思って。どうかな?」
「・・・じゃあ、そうだね。このキャラってさ、原作読むと分かるけど、静かで空気が読めるキャラなんだ。コスプレってさ再現も必要だと思うんだよね。」
「でも、今コスプレしてないし」
「そう、俺はコスプレしてない時も大事だと思うけど、と言うか学校で静かなのがこのキャラの魅力だし」
「・・・っ」
「まぁ、コスプレしてない時は関係ないか、そうなのかもね」
「・・・っ」
「俺はせめて人に見せるまでは頑張るけどな」
実際昔はそうしてた、二人でコスプレしてた時は、そこら辺もこだわった。
「・・・そうだよね。でもそのコスプレの感想は言って欲しいな」
「もう言ったようなもんじゃん、察して」
「・・・っ!」
正直、ツンデレみたいなことを言った自分に少し照れている。
コスプレの素晴らしさは俺は一切否定したくないし、コスプレは本気でいい趣味だと思ってる。
けどもう、意地でも褒めたくないし、ツンデレだけど本性から出た言葉だ。
「ご、ごめんなさい。その好きなキャラを汚しちゃって」
「分かったなら静かにしてくれ、俺は本読んで、楽しみたいんだ。これ以上俺の時間と空間、世界観に邪魔をしないでくれ」
俺は落ち着かせて、本に集中する。
少しだけ、泣き声が聞こえた気がするが俺はもう気にしない。
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
エアの作品ですよろしければご覧ください。
マッチ売りの少女が現代にやって来たのでとりあえずご飯をあげた
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