57話
「おはよう、大気」
「・・・おはよう」
幼馴染に話しかけられる。
「ちわーす!大気」
「!!」
村田??何急に
「キモッ」
普段一緒のクラスの一人ぼっちのやつに、ちわーすで急に話しかけるとか、煽り過ぎる。
「自業自得とはいえ、大きな進歩だーぁ」
「はぁ?き」
いや、いやいや、何それ、キモい。危なかった。今またキモォって言う所だった。俺が知らない間にドMにでもなったのか?これからは思わず返事をしてしまわないように気をつけよう。
「ねぇ、大気、そのさ」「大気あの、最近ハマったアニメなんだけど」「大気、また久しぶりに外で遊ばない」
何この転校生のような質問のオンパレード、知らない間に俺を嵌める作戦を立てていたのか
何コイツらついに俺の昔を無かったことにして、転校生のように扱うことにしたか?
「大気!!久しぶりにさ、アイドルについて語ろうよ」
その人の間を通り俺の机をドンと叩く九間、うるせぇ
「嫌だ。あとうるさいんだけど、他の人も静かにして」
「えっ、大気その、」
「とりあえず静かにして。お前らも」
「いや俺らは、大気と久しぶりに話したいなって」「そうそう、ほら話すタイミングも無かったから。こうやってさ」「私、大気に話しかけられないか待ってたんだよ」
「そうなんだ、分かった。じゃあ、本読むから、静かにして」
確かに俺は最初から関わりたく無いオーラを全力で出していた。だが、流石に相手から謝るのが礼儀だと思う。つか被害者である俺はそう思う。
だから謝らなかった時点でもう関わる気は起きない。
「大気くん、その・・・今日も」
分かったよ、これは本当に俺への新しい嫌がらせだ。少し前までの逆、俺に関わろうとして来る嫌がらせ。
あー、すっごい効いてるよ。その嫌がらせ、すげぇーつれぇしウゼェよ。
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あらゆることがめんどくさくなったからもう遅い。
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