55話
「あのぉ、大気くん」
田奈(5話登場、席が隣)が話しかけてきた。
「・・・どうしたのノートなら大丈夫だよ。」
「あ、そうじゃなくて、最近よく会長と話してるよね。」
何で知ってるんだよ、まぁそれは有名だからか。それよりいちいち聞いてくんなよ。
「うん」
「そのぉ、」
もじもじして話さない。
「何かな??早く言って欲しいんだけど」
前までだったら、田奈さんが言うまで待っていたけど、もうそんな気は一切しない。
「え・・・あ・・・その」
「だから早く言って」
「大気くん、先輩と何か用があるのかなって」
「ないよ。じゃあ良いよね。本に集中するから」
「あの、でも何か話してたよね?なんの話をしてたの??」
「生徒会に戻らないかって誘い」
「戻らないの?前よく手伝ってたよね。」
前と同じ感覚でいるなよ、流石に気を遣えよ。
「この・・・クラスには生徒会の金網さんも居るし」
確かに昨日も生徒会に戻ってきてと言われたから、前から生徒会じゃないんだけどと言い返した。
「・・・俺はやらないよ。あと本読みたいから静かにして欲しいな」
「・・・私は真面目で人を手伝う大気くんが、ずっと、その憧れて…」
思わず、机を叩いてしまった。
「黙れよ。いい加減」
「・・・ご・・・ごめんなさい。」
そして泣く。
無視無視
クラスメイトは俺の方を見ている。
まぁいつものことだな。
そして、クラスの女子が田奈を宥める。
泣く姿を見ると、冤罪の時を思い出す。
2回目の冤罪の時、俺は我慢できなくてこの教室で、クラスメイトみんなが見ている中で泣いたが誰もああやって宥めてくれなかったし、味方も居なかった。
ーーーーーーー
その日の、クラス会議は
「田奈、もう元気出して」
「うん、」
「それより、やっと大気の怒りが見えたね。」
「でも・・・責められた訳じゃない・・・注意されただけ。」
「先輩達もついに動き出した。俺達はずっと怒りを全てを出すまで待つつもりだったが、そんなの待っている余裕が無いのかもしれない。」
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親友と一緒にもう遅いをされる。親友「これってもう遅いってやつ?」俺「じゃね?」
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