47話
今日は休日でバイトが無い。妹に一緒に出掛けるように誘われたが、バイトがあると嘘ついて出て来た。
最近、全く一人になれる時間が無かったから、気分が良い。
また最近の本を買おう、ゲームもまたやりたいしな。
家に帰るとゲームが無くなっていたからなぁ
辛い物は残ってたのに、周りを見ると
キョロキョロしている困ってそうな男性がいる。
「あの、すいません」
「困りごとですか?」
「その、近くに・・・」
「あー、それなら」
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案内が終わると、次は荷物を沢山持っている為、階段を上がるのが大変そうな年寄りがいた。
「あの、上がるまで手伝いますよ」
「いいのかい??」
「はい!丁度いいトレーニングですよ。」
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今日は久しぶりに、誰かを笑顔にすることが出来た、そして感謝もして貰った。やっぱり人助けして感謝されるのは心地いい。やはりどんなに酷い返しをされても、人助けと笑顔にするのは辞められない。俺の趣味だからな。
「あっ、お兄ちゃん!!やっぱりバイトあるって嘘だっんでしょ!!」
一瞬で気分が萎える。
「そうだけど、」
「なんで嘘つくのよ!!」
「一人でゆっくりしたいから」
「なら、そう言えばいいじゃん!」
昨日の出来事
【お兄ちゃん!明日はデート行こう!!】
【明日は一人でゆっくりしたい。】
【ダメ!!明日は私とデート行く決定ね!!】
はぁ、
さっきの続きで、酷い返しをして来た人を笑顔にするとは言ってない。
「お兄ちゃん、これからデート一緒に行くよ!!」
それにしても、偶然俺を見つけたのだろうか??
「なぁ、俺のこと付けてた??」
「・・・!!付けてないよ!!たまたま会ったんだよ。」
俺は妹の嘘を見抜ける。
小さい頃から変わらない癖のままだ。
はぁ、プライバシーも無いのかよ。
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
義姉も妹の後を付けていた。妹のストーカーするシーンをしっかりとカメラに収めている。




