38話
「・・・ただいま」
「おかえり大気」
「おかえりお兄ちゃん」
ゲッ、今日は妹も起きてるのかよ。
「お兄ちゃん、私いつも毎日お姉ちゃんに睡眠薬を知らないうちに飲まされて居たの。」
俺が帰って来た直後に何を言っているんだ??
「本当はこうやってお兄ちゃんが帰って来たら、おかえりって言いたかった。だから起きれなかったことを疑問に感じてたの!」
なるほど、佳奈(義姉)いい事してくれたな。ドン引きだけど
「お兄ちゃん、酷いと思わない??」
「うーん、俺はこの時間寝た方がいいと思うぞ。健康的に」
つか寝てくれ。
「お兄ちゃん!!」
「やっぱり、今の大気ならそう言うと思った」
義姉は自慢げに答える。
今のか・・・
「ごめん、俺バイトで疲れてからもう寝るね。」
とりあえず二人と可能な限り話をしないで寝たい。もう姉妹喧嘩に巻き込まれるのも嫌だし。
「待って!お兄ちゃん!!」
「どうしたの?眠いから軽くお願い」
「学校でのことを聞いたよ。」
「お兄ちゃんのことを信じてるからね」
変わらない癖
【お兄ちゃんの嘘つき!!信じてたのにまた同じことするなんて】
「・・・ありがとう。じゃあ俺寝るから。」
「・・・お兄ちゃん、」
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義姉視点
本当に嘘つきな義妹。
私ももうそれなりに一緒にいたから分かるけど、義妹は嘘が分かりやすい。
学校では隠せてるようだけど、(特に大気以外の男子には隠すのが上手い)私達にバレバレなのは分かりきってる。
義妹にとって大気は自分の欲を満たす道具だ。褒めて貰って承認要求を満たす道具に過ぎない、義妹本人は自覚が無いだろうけど。
その為なら、大気が内心どう思うと関係ない。
現に嬉しそうにしている義妹がいる。
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
母親は寝ている。




