32話
クラスで議題が上がっている。
島村が議題に上がっている。
「もうあんなのは大気じゃない。」
司会の村田
「落ち着け、島村」
「私は落ち着いてるよ!」
島村は顔に出やすいタイプで、クラスの全員が確実に落ち着いてないと感じた。
バイトがある為何度も時計を見ている委員長が
「そもそも、あんなことがあって変わらない訳がないよ。」
村田は普段は流されやすいが、部長もしているから、冷静さもある筈だ。
クラスメイトは思った。まるで彼氏に振られて自暴自棄になっているようだと。
「でも、あれはあんなに堂々と嘘をつくなんて」
九間が首を傾げる
「そもそも大気が本当に嘘をついたの?」
「優勝したら戻ってきてくれるって!だけどそれは嘘だって、そんなの約束してないって。」
九間がそのまま質問をする。
「でも、前にクラスでバレーボールのマネージャー誘ってた時に断られてたじゃん」(10話参照)
このクラスで誰かが大気と会話すると全て盗み聞きされている。
「・・・確かにそんなことはあったけど、後輩が約束したって言ってたから」
「・・・それって、その後輩が嘘付いたんじゃないの?」
「違う!あの子は嘘をつくような子じゃない!その子は私程じゃないけど大気に戻ってきて欲しくて頑張っていたんだ。部活のメンバーも怪我をするくらい無理して頑張ったのに」
島村は泣きながら訴える。
普通ならただの軽い約束をやっぱり無理と断るようなちっぽけな会話だったのだろう。
だが大気に少しでも許して貰えるチャンスを掴みそうになってそれを逃してしまった。島村にとっては希望から絶望に変わったような物だ。
冤罪が発覚して以降、クラスメイトの病み具合は異常だった。
ここで村田が答えを出す
「真実がどうであれ、島村に悪いが俺たちは何があっても大気の味方だと決めている。これ以上、大気を嘘つき呼ばわり、また前みたいに大気を傷つけてるのは許さない」
クラスはその意見に賛同するように首を振る。
島村は肩を抑えてしゃがんで
「もう、私学校辞めたい。」
絶望している。
島村と仲が良い女子が、島村をあやすように抱きしめる。
こうして、会議は終わった。
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エアの体験談
落ち着いてない人に対して、落ち着けって煽りだと思う。
落ち着いてない人に、落ち着けって言う人は火に油注いでるだけのような気がする。




