28話
「あっ先輩!お願いがあります。」
俺に今頭を下げているのは宮本と一緒にいた友達。
「みやちゃんを止めてください!!」
「止めるって何を?」
「あっ、その言いづらいのですが、前に先輩がみやちゃんに言ったじゃないですか?」
後輩は少し後ろめたさがあるような顔をしている。
「全国大会で優勝したら、先輩がマネージャーに戻るって。」
「何の話?」
「えっ、」
「いや、まじでなんのこと?」
後輩は顔を赤くし、怒った顔をする。
「何のことってみやちゃんはその為に必死に頑張って練習しているんですよ!!先輩にマネージャーに戻って欲しくて、本気で全国目指しているんです。体を壊すくらい、頑張って。」
「そうなんだ。でも俺は本当に言った覚えはないぞ。」
「じゃあ、あの私と一緒に会った時になんの話をしたんですか?」
「いや、覚えてないな。」
「覚えてないなんて!」
多分昔の俺なら覚えていただろう。だけど今は覚える必要はないから。
「じゃあ、思い出さなくてもいいので!全国大会で優勝したらマネージャーに戻る約束は守ってください。」
「嫌だけど。」
「はぁーい!!」
「悪いけど、そんな約束したら絶対覚えていると思うぞ。そもそも俺はそんな約束しない。」
「じゃあなんの為に、ボロボロになりながらみやちゃんは頑張っているんですか?」
「・・・」
「だんまりですか。」
それは知らんからな。
「先輩、先輩の辛い事情は知っています。私はみやちゃんから先輩の話を聞いて涙を流す程辛いことだと思いました。」
それは俺への同情なの?その戦犯の人はみやちゃんの懺悔に共感しただけじゃなく?
「でも、今の話を聞いたら、先輩は平気で嘘をつく人だと分かりました。学校やみんなは、冤罪だったと思って安心してますけど、私だけは疑い続けることにしました。」
今の言い方的に、最初からじゃねぇか。
「このことはみやちゃんに話します。」
「・・・」
「覚悟して下さいね、先輩。」
全国大会で優勝したら、俺のやりたいことを一緒にやってもいいよ。これを宮本が変に解釈したのが原因だろう。
まぁ、別に今更この学校の誰に嫌われようが疑われようがどうでもいいしな。
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今回の話はかなり大事になる予定です。
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8時 投稿予定です。
携帯を持ってなくて連絡が面倒いと言う理由から幼馴染から省かれる
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俺、馬鹿だからもう遅いみたいです。
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大切な人をクラスメイト全員で虐めてから約8年、そして過去に戻る。
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