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25話

  星坂視点


 大気くんに仕事の説明も終わり、早速大気くんは覚えた仕事をこなしている。元から人助けが趣味のような彼は細かい気遣いがとても得意なのだろう。少しでも余裕があり、立っているだけの時は店長や私達に聞いて掃除をしている。やっぱり大気くんは真面目で気を遣える優しい人なんだ。



 大気くんが痴漢の冤罪になった時に私は、酷い言葉を言ってしまった。


 あの時の大気くんの顔は今でも忘れていない。あの言葉以来、大気くんは一度も私の前で本を読むことはなかった。


 委員長だった私はたまに大気くんと話す機会がある。その時はさっきのように敬語を使って私に出来るだけ、嫌われないように、必要以上に不信感を持たれないように話をしていた。


 敬語を使われた時、私はあの時のことを思い出して思わず使わないように頼んでしまった。彼の言う通り、入った順番で先輩の人には敬語を使うのは常識だ。


 「星坂先輩、お客様が居ないうちにここのことを教えて貰ってもいいでしょうか?」


!!

 思わず全身でビクリとしてしまう。


 「うん、これはね。」


ーーーーーーー

 私は大気くんより先に上がる。


 そして、本屋にやって来た。大気くんの読んで居た本を探す。


 その途中で、本棚丸ごと一つを占拠している人気の本が目に入る。


 その本は昔大気くんにオススメされて読んでいた。とても面白く、すぐに最新刊まで読んだ。だけどあのことがあったあと読むと大気くんに騙された悲しみが膨れ上がり読まなくなっていた。


 今では読もうと思うと明るい話でも辛いことを思い出して読めない。昔は私達だけが知っているような、二人だけの特別な本だったけど、今ではその時を思い出させ、思い出を振り切るようなものとなっている。

 

 プレミアム化している最初の購入特典捨てちゃったんだよね。


 そして、目的の本を見つけた。


 結局家に帰り、その本を読むが大気のことを思い出して集中して読むことが出来なかった。


 

 

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― 新着の感想 ―
[一言] これは作者さまの小説を通した成長日記な気がしてきた。 どんどん書いて、少しは感想を参考にして物語をより良くしていってください。
[良い点] 本に失礼
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