23話
退院後、私は直ぐに彼氏に会いに行った。
「何で一度も見舞いに来てくれなかったの!!」
「ごめん、忙しかったから。」
平松くんはバイトを始めて忙しかったようだ。
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私の退院にクラス中が喜んでくれた。
同時に私を助けてくれた空豆のことについてクラスの人達はは話す。
「空豆に脅されたりとかしてないの?」
見舞いに来てくれた時に説明したがまだ疑っているようだ。
「違うよ、むしろ助けてくれたんだよ。」
「本当に、本当に大丈夫?」
あの時、少しでも体勢や運が悪かったら空豆は死んでいた。
計画的に私に恩を作ろうしてやったらなら余りにも危険過ぎるし、あの時は私の不注意だったことも覚えている。
その後もその時のことを説明するが、空豆への疑いははれそうになかった。
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空豆は戻ってきたが、誰も祝いの言葉をかけなかった。
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その後、しばらく経ち今度は空豆は女の子を襲ったと学校中で流れた。
彼は多くの人に助けを求めたが、元から私のせいで信頼を失っている。今回ので家族にも見放されたようだ。
そして、私の中では彼に助けてもらったことで評価が上がっていたものの、彼氏の言うことに追随して私も見限った。
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そんなある日、私はある事実を知った。空豆に襲われた被害者だったと言う子が絶望した顔をしながら教えてくれた。
まず、彼氏が浮気したこと、いや私が浮気相手だったこと。そして彼氏が言っていた空豆の悪口のことが嘘で、そして彼女が空豆に罪を被せたこと。
私は直ぐに警察と学校にこの事実を伝えた。だが両方とも私より先に話してあったようで、私の痴漢のことも知っていたようで、学校で既に広まっていた。
退学処分や、退学にはならなかった。学校側が問題にしたくない為だろう。
しかし、私は学校1番の人気者から1番の嫌われ者になった。
だが、私は大気くんのようにはそこまで虐められることは無かった。避けられるだけで、大気くんの時ような暴言や暴力等は無い。
きっと私が可愛いからだけでなく、大気くんに味方せず虐めをした後悔から出来ずにいるのだろう。
私は大気くんの妹に呼ばれた。
「いままでずっと黙ってたけど、流石に言うよ!あの時、お兄ちゃんは私達に迷惑を掛けない為に必死に心を殺して罪もないことをアンタに謝ったんだ。お兄ちゃんを傷付けたアンタを許さない!!
」
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私は先生から一冊のノートを渡される。
「これは何ですか?」
「見れば分かる。読んだら返せ。」
「分かりました。」
わざわざ呼ばれて渡されたからには、真面目に読まないといけないものなんだろう。
転校生迎え計画?
とても細かくかなりの量の文書が書いてあるノートなのだが、私は手が止まらず読んでいた。
更に人気になる為のサポート方法
私が人気者になりたいことを知ってくれていて、応援までしていた。
クラスで1番の人気者になった。真山さんが頑張った成果だ。可愛いくなる努力と友達を楽しめようとする優しい性格が人気になった。
それから何度も読み返して、先生に返せと言われるまで読み続けた。
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
真山さんの過去編終了です。




