22話
この痴漢事件と同時に、平松くんはクラス中に私と付き合っていることを教えた。
この時は最高に気分が良かった。空豆と私のクラスとの関係が逆転し、私はクラスの人から大切にされるようになる。一部の女子からは嫉妬目もあり気持ちが良かった。
クラスの人から空豆の話を教えて貰う。見限ったとか、空豆には失望したとか色々だ、自業自得だ。
先生と話すことになった。
「大気・・・空豆は痴漢を認めた。」
私は驚いた。まさか、認めるとは思っていなかった。
「出来れば、謝罪をしたいと言っている。」
「わかりました。すごく怖かったですけど、一応クラスメイトですし、本当に心の底から謝罪して反省するなら許してあげます。」
「ありがとう、教師としては問題を大きくしたくないからな。」
その後に、教師達も含めて彼は泣きながら謝罪をした。
ーーーーーーーーー
私は嫌がらせを受けていた。
最初は空豆かと思ったが違うらしい。
どうやらクラスの男子の話によると、平松くんのファンの嫌がらせのようだ。
嫉妬とか嫌がらせとか本当に醜い。
私はすぐに仕返しをしたかったが、相手が分からず出来ないままだった。
ーーーーーーーーーーー
最近、平松くんは忙しく私と話をしてなくて少し寂しい。
今日も平松くんとは会えずにいて、テンションが落ちていた。
その日、階段の段差に足を引っ掛けて体勢を崩してしまい、欄干をこえてしまった。私は螺旋階段の真ん中に落ちて行く。
嫌だ死にたくない。誰か、誰か助けて。
「助けてー!」
そして途中で誰かが私を捕まえて、階段上まで引き戻してくれた。その人と一緒に二人丸くなりながら階段を転がる。お陰で階段で転がるだけで済んだ。転がる際に頭を腕で守ってくれるなどして、頬の痛みもその人が受け止めてくれた。
私は気を失いそうになるが、一瞬だけ見えた。
「空豆?」
そして、気を失った。
ーーーーーーーーーー
その後、私と空豆は入院した。二人とも気を失って発見されたが、話によると空豆が気を失う前に連絡してくれたようだ。
入院先は、痴漢のことと、私が階段で落ちた理由が空豆にあると思われていた為、別の病院だった。
入院中は学校の色々な人が来てくれた。今回の件は自分で落ちたことを先生に説明した。二人とも重症にはならず、私より空豆の方が入院期間は長いものの、退院が出来たらすぐに学校に行けるようだ。お陰で私達は3週間以内には退院出来た。
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
ごめんなさいまだ続きます。あと1ー2話で終わればなと思ってます。




