21話
彼氏が出来て最高な気分だが、私は唯一この学校に来てから気にくわないことがある。
「おはようー大気!」「オッス!大気!」
今教室に入って来た、空豆 大気だ。
「おはようー!」
本当に気に食わない。なんでアイツばっかり人気になるの?一番人気は私か、平松くんしかありえない。
「おはよう、平松くん」
平気で私の彼氏に挨拶するし・・・しかも無視られてる。
今度は私の方に来たけど私も平松くんが無視するなら無視する。
「おはよう、真山さん!」
キモ
ーーーーーー
平松くんは私に何でも話をしてくれる。
そこで聞いたが、平松くんも空豆の事が苦手らしい。私と気が合うところも良い!!
結局みんなの中で一番は空豆で変わらないまま。しかも、クラスだけでなく学年含めて人気らしい。
本当に憎い。
だが、流石私男子に人気が出て来ている。もう何十回かは告白されている。私は平松くんと付き合ってることを他の人には秘密にしている。そういえば最近平松くんに告白して振られた女子がいた。優しい平松くんから愚痴に乗ってあげてと言われたので、その子の愚痴を聞いてあげた。案外愚痴を聞くのも楽しく、愚痴に乗っている相手が彼女とは知らずに泣きながら話すことがとても愉快に感じる。
そんなことを繰り返すうちに、私と平松くんはついにあの空豆より人気が出た。クラスの中心はと聞くと私達の名前が出るくらいに、
ある日、クラスの女子と陰で話をしている会話が聞こえた。
「大気、二人にクラスの人気とられて悔しい?」
「あはは、正直ちょっと寂しい。」
「あら人気者の自覚あったの?」
「そりゃ、自覚しないとクラスでまとめられないし。」
そういえば転校初日に誘われてたな。
「確かにね。」
「でも、寂しさよりも嬉しかったよ。二人が馴染んでくれて嬉しいよ。きっとこれからはもっと楽しくなるよ!出来れば、俺も二人と仲良くしたいけど。」
誰が、アンタと仲良くするか!!なんかいい話だったように言ってるだけで人気の落ちた負け犬の遠吠えだよ。
この話を平松くんに言ったら、少しだけ笑顔だった。やっぱり平松くんも苦手な人がそんなふうに思うとスッキリするんだ。良いな、既視感あるって良いわ。
私は本当に勝った気がした。
ーーーーーーー
もう完全に私達を中心にクラスが動いている。
しばらく経って、平松くんが落ち込んでいた。理由を聞くと、空豆くんに嘘の噂を吹き込まれたようだ。私はすぐに、やり返そうと思って平松くんがスッキリ出来るように事前に彼の悪い噂を広め回り、みんながいる前で仕返しをやるだけにした。そして、彼が近くに来たタイミングを狙って、「痴漢だ」と叫んだ。
これが私の人生最大の後悔だった。
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過去編は様々な視点で書こうと思います。
まだ過去編が続くかもしれませんし、続かないかも知れません。とりあえず真山さんの過去編も終わってません。
長くてごめんなさい。エアの悪い癖ですね。




