20話
女子高校生の転校の話
私の名前は、真山 美織
転校前の学校の私は超人気で、クラス中のアイドルだった。実際一時期本当のアイドルだったし。こんな私だから彼氏は選び放題だ。一日に必ず一回は告白される。裏で私に告白する条件が作られていることも知っている。これ程モテる私なんだから、最高のイケメンを選び抜いて彼氏にすると決めている。残念ながら元の学校では相応しい人間は居なかった。
勿論この学校でも一番人気を取ること、最高の彼氏を作ることを決めた。
手続きが終わり、同じく転校する男子がいるらしい。
教室に入る前に、先に顔を合わせることになった。
「君が、俺と同じ転校生」
一目惚れだった。
「君みたいな可愛い子が一緒なら新しい学校も楽しくなりそうだよ。」
この人を彼氏にすると決めた。
自己紹介が終わると、私も平松くん(もう一人の転校生)も質問のオンパレードに遭っている。当然よね。
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私は早速平松くんと二人で転校初日から、距離を近くしたかったが、
「平松くん!真山さん!一緒にカラオケ行かない?」
そんな、私の予定をぶっ壊してくれたのは空豆(大気)だ。
「俺は良いよ。」
平松くんがOKしたなら、私も行くしかない。
「私もいいよ。」
「良かったー!その友達も沢山呼んでいいかな?」
私と平松くんがOKするとクラス全員が来た。
平松くんはとってもカラオケが上手でカッコよかった。対して空豆は何というか、みんなを盛り上げてるだけでガキっぽい。
途中から歌わなくなったし。
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数日経ったが、ムカつくことに、クラスで一番人気なのは、私でも平松くんでもなく、空豆のようだ。
ただ私も少し納得している。空豆は気を使える良い奴なのだ。カラオケを誘った時も、私が平松くんばかり見ていて歌ってないことを気にしていると友達から聞いた。
他にも彼は転校生の私達含めてみんなにとても優しく、彼がみんなを笑わせている。クラスで明らかに人見知りしてる奴も、癖が強くみんなは避けるが空豆には話すようだ。
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私はなんと平松くんに屋上に呼ばれた。
「真山ちゃん、俺一目見た時から好きだったんだ。俺と付き合ってくれないかな?」
これが私の人生が大きく変わった始まりだった。
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