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13話

  

 朝から妹に起こされて凄く眠い。


 教室に入ると、朝から九間に声を掛けられた。


 「おはよう、大気!」

 うるさい、頭に響く。


「・・・おはよう。」


「聞いて、聞いて!昨日の夜、面白いことがあってさ」

  静かにして欲しい。

  

 「うん。」


 「お母さんがね」

うるさいな。


 「うん。」


  大気は朝から九間の話の中身を理解せず、授業まで「うん」だけで答えていた。話をして欲しくない、眠くて機嫌の悪い顔をしているつもりだったが、九間は話を続けた。九間は大気に少しだけ近づけたと思っているが実際は全くの逆だった。


ーーーーーーーーーーーー

 

 昼休み


 「あの、大気くん!」

 吉松さんが話しかけて来た、次から次へと。


「大気くん、ご飯一緒に食べない?」


「ごめん、一人でゆっくり食べたいんだ。」


「昔さ、大気くん一人で食べるより一緒に食べた方が楽しいし、美味しくなるってずっと一人で食べてた私を誘ってくれたから・・・その。」

急に早口になった。吉松さんは無自覚で早口だ。正直昔は聞き取れなかった。そのせいでクラスも吉松さんと余り話さなかった。

 俺は本人に早口にならないようにすることを伝える。ゆっくり話せば吉松さんにも友達が出来ると思っていた。実際あれから沢山の友達が出来て、よく俺を唯一の親友だと言ってくれたが、冤罪事件後解消されてしまった。


 「確かに昔はそうだったけど、変わったんだ。」


 「あ・・・あの、・・・今日だけ私と一緒に食べませんか?」


 【私はこれから友達と一緒に食べます。私がずっと貴方に頼りきりなんて思わないで下さい。】


やっぱり無理だな。

 「・・・ごめん、今日だけは一人で食べたい気分なんだ。」

万が一明日も聞かれたら同じこと言うけど


 「・・・そうなんですね、分かりました。」

 

諦めてくれたようだ。


 「・・・またいつか、貴方を独占して一緒に食べたいです。」

またいつかを付けると大袈裟に聞こえる。変わらない彼女の特徴的な話し方は俺も好きだった。クラスに愛されてた話し方は、今ではとても憎く感じる。

「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」

 

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 寮暮らしな俺は嫌われている。

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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公君は、クラスメートのことまだ心のどこかでは大事だと思ってるんだろうな。 好きな反対は無関心というが、無関心には見えないし
[一言] 主人公は周りの人間をあんまり強くは拒絶しないんだなー
[良い点] 家族やクラスメイトの皆さん、 手首の骨が付いてませんわよ(掌ぎゅるんぎゅるん
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