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古事記_
それは現存する日本最古の書物で歴史書である。その内容は「天地開闢」から推古天皇についての記述であるとされる。
いわゆる「日本神話」が記されており、それが嘘か本当か…解明はされていないが、多くのものがそれらを研究し、神話で記された場所はその人々が神を代々崇め奉っている。
あまりにも内容が不確かな為、歴史の授業では「古事記」の存在と成立だけを習い、内容までもを誰もが知るということはなかった。
4月、国立 代利子は羽田空港の搭乗ロビーで「よくわかる古事記」と書かれた文庫本を真剣に読んでいた。