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相手の首筋に大鎌を叩きつける。これで何回目だっけなぁ?

そんな事を気にしながら、相手の首にもう一度鎌を当てる。確かに相手の身体能力は凄いけどそれだけ。

技や技術がなければこんなもんだけど、やっぱ足りないんだよなぁ。動きは素人だから体の動かし方から呼吸の仕方も足運びも完全に覚えてしまった。


「あと何回だぁ?後何回でしぬんだぁ?」


 相手はまるで何かを恐れるように剣を振るう。そんな剣に僕が当たる訳もなく、もう一度首に!?

首に鎌を当てた瞬間、男の首が飛んだ。


『勝者リン選手、これにてブロンズ帯ラストマッチを終了します』


称号:格上殺し 

称号:注目の的

称号:人体ブレイカー

スキル:(精密狙い)

スキル:(格闘術).........


 さっきから目の前に表示され続けるログを消しつつ、コロシアムの受付まで歩いていく。


「おめでとうございます。ブロンズ帯を一回も負けずに勝つなんて凄いですね。僕なんて一回戦に出た、だけで怖すぎて戦えそうに無いですよ。」


 そうかなぁ?以外に敵も弱かったし結構楽しかったけどなぁ。

ここで一度僕は両手で頬を叩く。危なかった今戦闘に頭を持ってかれてたよね?もしかしてゲームして直そうとしてるのに、悪化してないこれ?


「っとそうでした。一度ブロンズ帯のプレート貸してもらってもいいですかね?」

 僕がプレートを手渡すとよくわからない謎の機械見た目は完全にATMの小さい版に僕のプレートを差し込む。

すると、ガゴ、ギゴ、ガゴ、ギギ、ギガギガフンフン、凄い音鳴ってるけど大丈夫なんだろうか?


「おめでとうございます。もしかしたら、と思ったんですけど、やっぱりランク昇格してますね。

ランクシルバー帯に上がりました。あとこれ報酬の2000G(ゴールド)です」


 どうやらシルバー帯になったらしいけど、全く実感わかないんだよね。まー敵っていっても、最後の人以外全く面白くなかったけど。僕は銅の色から銀色に変わったプレートを受け取る。

 

 まただ、また何か吸い取られた。これは感覚の話だけど....


「あの?今僕に何かしました?」


「へ?い、いえ、もしかしたらプレートの色を変えるのに魔力を吸われたのかもしれませんね」


 何か怪しいな、まあいいか今僕がする事は、強くなることだしね。幾ら後遺症のせいで戦いたくなってるとしても、戦うならやっぱ負けたくないよね。


「すいません近くに休める宿屋とかありませんか?」


「宿屋ですか?それなら、ここを出て右に行くと止まり木の宿って店があるんですけど、そこがお勧めですね!」


「ありがとうございます」


 僕はコロシアムを出て、さっきの受付の人に言われた通り真っすぐ進んでいくと一人の女性が道端で倒れていた。


「大丈夫ですか!?」

 僕は急いで倒れた女性

の元まで行き首筋に手を置き生きてるか確認を取ってみると、息はしてるし脈もある。

あれ?


「ウッ、もうダメかも...私の宿に泊まってくれる人がいれば、まだ生きていられそう」


「僕があなたの宿に泊まるよ!だから生きて!!」


「え?ホントいや~悪いわね、こっちよ着いてきて」


 あれ?もしかして僕だまされた?


 そのままお姉さんに手を引かれ路地裏に連れてかれる。路地裏の奥にあった宿屋は少なくとも安全に過ごせるような宿ではない事がわかる。


「えっと、見た目は悪いけど中はちゃんとしてるのよ?」


 宿屋の扉を開けるとドアノブが取れたと思ったらドアが奥に落ちていく.....


「えっと...もしかしたら木の扉だったし劣化してたのかも」


 凄いそっぽ向いてるし、目が完全に違う方向を向いている。


「おいおいアテネさんよぉ、そろそろ借金返してくれねぇかなぁ?」


 宿屋の中から、黒い服着た男共が出て来た。なんだこの人たち、借金どういうことだろ?


「借金、借金言うけどアンタらにお金返したじゃない」


「ワハハハww、お前まさか金利を知らないのか内では1日+100000Gなんだよ。だからお前が返すべきお金はお前の親父の代からだから100億G以上だなwww払えねぇってんなら、その体で払ってもらうぜ!」


 下種な笑みを浮かべながら、男どもが何か言ってるがこれって結局、闇金融にお姉さんの親が借りたって話だよね?


「払えねぇってんなら、こっちにだってやり方はあるんだぜww

何か変な匂いしねぇかお前らww」


「ああ何か酒臭えなぁ」


男はポケットの中からマッチを取り出し火をつける。


「まさか...止めてお願いそれだけはパパとママが残した唯一のものだから...」


 お姉さんが目の前で泣いてしまった。何をしてるんだろう僕は..目の前で女の人が泣いてるのに..僕は、僕は。


『凛お主は優しい子だな』


『そんな事ないよお爺ちゃん、だって僕は誰かが困っててもお爺ちゃんみたいに助けたりできないもん』


『そんな事はないぞ、困った人を見て見ぬ振りして何もしない者だってこの世界にはいるんじゃ。そんな奴に比べたら、お主は儂の所まで守りたい人がいるからと強くなろうとしてるではないか』


『それは、友達だから秋と葵は僕が守らないと』


『それでいいんじゃよ。自分の手の届く範囲さえ守っていれば良い、ただ凛よもし自分がどうすればいいか分からなくなったら、自分の頭に一番最初に浮かんだ事をすればいいんじゃよ。それが一番後悔がなくて済む』


 そうだよねお爺ちゃん僕が今するべき事は..僕はお姉さんの前にでる。


「これ以上何かするなら僕が許さないぞ!」


 「おいおい何だこの上玉は?お嬢ちゃんもしかして、そこの娘に感情移入しちゃったのかなww止めとけよ。今ならまだ見逃してやるからさっさと、どっか行きやがれ」


 目の前で男が僕に対して何か言ってるがどうでもいい。僕はただこの人を助けたいだけだ。

僕は久しぶりにアレをする事に決めた。前に秋を虐めてた奴らを倒す為に使って以来先生や父さんに封印しろと言われてたけど、ここでなら別にやっても構わないよね。

 僕は息を吸い込み一瞬で全て吐き出す。


―――「華岡流・壱ノ型・白狼」


 僕は自身の体に流れる体内電気を意識し、これを増幅させる。増幅した電気を体に循環させる事で僕の体からは白い稲妻が奔る。この姿でいられるのは現実だと5秒もなかった。でもこいつら相手なら5秒あれば十分だ!

 僕のHPが1秒で20減ったし。


僕の変化に気づいてない男たちを転倒させる。後3秒、僕はそのまま男達の首に手刀を当てる。残り2秒、僕は男の持ってるマッチの火を消す。間に合っ....倒れる要に僕の目の前は前は真っ暗になった。


完全にとんでも理論ですが、そこはフィクションなんで許してください。何でもしますから!!

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