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一人と二人の悪魔

「Diavolo Collezionistaになるだと?俺を封印するだと?何を寝ぼけたことを、誰が協力すると思っているんだ?」

フラウロスの炎が勢いを増して燃え上がる。

アランは、怒るフラウロスを見ても笑っていた。

「お前は協力するしかないんだ、俺の目的のために。そう契約したよな?」

フラウロスはい怒りが身を燃やすだけでは収まらず、辺りにも炎を撒いた。

「俺が、この俺様がだれがどう見ても弱そうなお前なんかに力を使うだと!?

しかもその目的が自分自身を封印するための手助けにもなる!?

こんな、笑えない話があってたまるかーーーー!!!!!!!」

そういうと、アランを巻き込むようにあたり一面を炎の海にした。

「お前も過去に俺を騙した。そのお返しだ。」

フラウロスは炎を出し切ったのか炎を落ち着かせるとその場に座り込んだ。

「こんなに俺を怒らせた奴は違ないぞ、契約しちまったからにはしょうがないか。」

フラウロスは先ほどの怒りがなかったかのように冷静になっていた。

「やけにあっさり納得してくれるもんだな。」

アランはフラウロスのことをまだすべては知らないが、やけにあっさり引き下がったことに不思議がっていた。

「どうせ無理だからな、かつてソロモンに仕えていたがそれはソロモンが俺ら悪魔を召喚したからだ。ソロモンは確かに俺らを封印した、だがしかしその封印は解かれ俺は今こうして封印から目覚めたぞ。

それにお前なんかにすべての悪魔を集めることなんかできない。

どうせ集めていることができても、別の悪魔に殺されるのがおちだな。

俺はその悪魔に媚びるふりをして、体を手に入れてやる。そうすればいいだけのはなしだからな。

お前が死ぬのを待つなんか封印されているときに比べたらなんてことないそれまでは、仲良くやってやっるよ。」

そういうと、辺りがまぶしく光りだしアランは目をつぶった。

目を開けるとあたりはすっかり明るくなっていた。

アランは、木に寄りかかりながら眠っていたようだ。

置いた荷物をせよって旅の支度をした。

アランは、次の悪魔を探すべく次の街を探しまわって歩きだした。

何日も、何日も。

そして彼は、

迷った。

「おい、何がすべての悪魔を集めて封印するだよ。聞いてあきれるぜ、次の悪魔より町すら見つけられないとはな。」

フラウロスは笑い転げていた。

「フラウロス様、悪魔としての品性がありません。よしてください。」

ハーゲンティがフラウロスに注意をした。

一人旅がつらくなったので俺はフラウロスとハーゲンティを人の姿に変えさせて召喚した。

そうすることで、一人で旅をするという寂しさががまぎれると思ったからである。

でも、フラウロスは落ち着きがないし何より騒がしい。

ハーゲンティは、物静かだがマナーがなっていないなどと言ってくる。

それに二人とも何故だか人間の姿にすると燕尾服で現れた。

二人の格好を見たことなかったがハーゲンティいわく服の名前を教えてもらい、この服はソロモンに仕えているときに着ていたものだというのだ。

「お前らうるさいぞ、今日の獲物が来ないだろ。」

町を探している途中に、食糧が尽きたアランはハーゲンティの持つ知識を使い動物を捕まえながら旅を続けていた。

「なあ、フラウロス早く火を点けてくれよ。」

あたりが暗くなり、食事の準備をしていたアランがフラウロスに言った。

「お前、俺の炎を火おこし代わりに使うのはいい加減やめろよな。」

そう言いながらも集めた薪に火を点けた。

「お前の命令に、嫌でも従うのが癪に触るな。」

フラウロスは不満げになりながらも体が動いていた。

アランが準備を済ませた料理の調理に入った。

「お前らっていつも何も食べないけど、どうやって生きてるんだ?」

アランが前から不思議がっていたことを二人の悪魔に聞いた。

するとフラウロスはアランを指で刺し、ハーゲンティは手のひらを上に向け五本の指先をアランに向けた。

「お前の魔力。」

「あなたの魔力です。」

二人同時に、答えた。

「俺の魔力?魔力ってなんだよ?」

アランは初めて聞いた言葉にフラウロスに聞こうとしたが、ハーゲンティに聞いた。

「簡単に言うと、そうですね人間の生命エネルギーといったところですかね。

 魔力を使えば私達の力を使うことができますが、使いすぎるとあなたは死んでしまいます。」

アランは魔力の事魔力の使い方についてハーゲンティに聞いた。

「なるほどね、どうやったら君たちの力を使えるようになるの?」

アランはハーゲンティに魔力を使っての力の使い方を聞いた。

「いいですか、イメージが大事です。魔力を飛ばそうと思うなら、一点に魔力を集めてから一気に放出するイメージで。武器を出すなら、使いたい武器のイメージをすること。もし、武器があるのなら武器を手の延長版と考えて、武器にまとわせるイメージで、まあ、簡単に言えばこんなところですかね。わかりましたか?」

ハーゲンティは説明し終わるとアランの方を見たが、説明する前にアランがいたところからアランの姿が無くなっていた。

ハーゲンティがあたりを見渡すと、アランは目を回しながら頭から煙を出して倒れていた。

ハーゲンティが説明したときに理解できずにショートしたようだった。

「聞くよりも実際にやってみたほうが速いです。ですが、もう夜も深いので本日はお休みになってください。」

アランは、ハーゲンティの言っていたこと理解しようと寝ながら考えていたが理解できる前に寝てしまった。

アラン達からそう遠くないところから二人アラン達を見ていた。

一人は、フードを被った人間

もう一人は、地面を這いながらアラン達に着実に近づいていた。




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