「43話 王都まであと少し 」
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心地悪い揺れで目が覚めた。
私は確か~....そうだ、ホストにプロポーズされたんだ!
ガバッと起きると馬車はすでに動いていて、馬車の中にはカナちゃんとトルペタ君のほかにホスト、セレブが座っていた。
「あ、起きたですか。」「体調は大丈夫ですか?」
近くにいるカナちゃんとトルペタ君が私が目を覚ましたことに気が付いて心配してくれる。
「う、うん。大丈夫。あれ?あの2人も乗ってるの?」
カナちゃんとトルペタ君に質問するとホスト...じゃなくてレオさん?とセレブがこちらに気が付き話しかけてくる。
「この馬車が王都に戻るって聞きましたの。料金をお渡ししたら乗せてくれましたのよ。レオ君はギアードが目的じゃなくてあなたが目的らしいですわ。ふふ、妬けちゃいますわね。」
私が目的...ってことはシーアに選ばれたのがこの人なの!?
シーア....どういう理由で..。
「さっきはごめんね~。ここまで気持ちを抑えられなかったのはオレ的にもマジビックリ何だわ~。あ、でもあの時の気持ちはマジだから。」
シーアに言われたからとかじゃなくて本当に一目ぼれ?...プロポーズされてから様子がおかしい、男性相手にドキドキするなんて....。
「わ、わかりました。とりあえずこの話は保留で、レオさんがなんで見たこともない私を探していたのかとかそういう話は王都に着いてからにしましょう。」
レオさんの方は見ないようにして今後の方針を伝え、背を向けて神式語の本を読み始めた。レオさんはおっけ~♪と軽い感じの返事をしてきたけどそれって英語じゃないの?
顔を見てなければ普通に話せそうではあるなぁと思ってるとカナちゃんがスススっと私の横まで来た。
「ミウって男慣れしてると思ってたですけど同じくらいの年の男性は苦手です?まぁあそこまで顔がいいといくら慣れてても意味なさそうですけど。」
カナちゃんもあんまり私にくっつかないでほしい、なんか以前よりも女性に対して意識しちゃうから。
なんかもう男も女も意識するとか私って滅茶苦茶節操がない感じしない?
とりあえず笑って誤魔化して本を読み進めた。
うーん、神式語の基本はマスターしたけど一文字で複数の意味を持つ漢字のようなものは難しいなぁ。
こんな時にサポートが残っていればよかったんだけどなぁ。
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後もう少ししたら王都に着くと運転手のおじさんに言われて気が付く。
そういえば王都って詳しく知らないけどどんなところなんだろう?
「そういえばカナちゃん、王都ってどんなところなの?」
「あ、俺も初めてだからそれ聞きたかったんですよ。」
杖の手入れをするカナちゃんに私とトルペタ君が話しかけるとカナちゃんより早くレオさんが反応してくれた。
ちなみにセレブはいびきをかいて寝てる。
「オレに任せて~☆、しばらく生活してたからなんでもしってっから。王都、正式名称は王都サスティニア。大きなお城を中心に貴族街、平民街、その外側には各種族っぽい地区で別れてるって感じ。例えばバーニア地区は豊かな森で果物野菜、畜産とかが行われてたり、ケットシー地区なら娯楽施設とか夜のお店とか、...トルっちには後で詳しく教えっからマジ期待してて!ここまでOK~?」
頷く私と否定してるつもりなんだけど興味深々って顔のトルペタ君。
あ、カナちゃんが睨んでる。
ここら辺はゲームと同じで再現率が高い。
えーっと、ゲームでは全ての種族の王が集まってて、王政と言っても複数の王で管理してるんだっけ。
「んじゃま~続きだけど、王は各種族から1人づつで5人いるんだけど、ドワーフ族の王だけは地形的に素材豊富なギアード国にいる感じな訳よ~、仲が悪い訳じゃなくて適材適所ってやつ?なんか昔に神様たちがオレらを作った時に人の間で争わないようにしたらしいんだけど、まぁ~はるか昔過ぎてホントかどうかわかんないって感じな~。王都を超えると魔物が割と強いから冒険者とかもランクB以上しかいないって感じ~?....大体こんなもんっしょ!」
ヒュム達が各種族に祝福する時に人との争いが起きないようにしたのかな?それとも眷属達皆が仲いいからそれが影響してるのかな?
王に関しては大体一緒だけど、少しだけ違った。ギアードの周りは鉱物とかが沢山あって作業しやすいとかかな?
にしても最近シーアとかと遊んでないからテーブルゲームが恋しいなぁ。
そういうのもケットシー族は広めてたりするのかな?ケットシー街気になる。
「うん、ありがとうございますレオさん。自由時間になったらケットシー街で遊ぶのもいいなぁ。なんか玩具売ってたりするかな?」
TRPGとかは無くても、なんかトランプみたいなのくらいはあるよね?そういう遊び道具とかを買うのもいいかも。
「!?」「み、ミウ...?」「っちょ、ミウシアちゃんマジ~?抵抗ない系~?」
皆なんでビックリしてるの?ケットシー街って歓楽街でしょ?......あ"。
顔が一気に茹で上がる、もしかして皆夜の街+玩具で変な想像してない?!
「ちょちょちょちょちょっと勘違いしないで!?違うからね!?普通になんかみんなで遊べる玩具...あああもう!!!ってうわぁ!!!!!」
顔を真っ赤にしてみんなの誤解を解いてたら馬車が思いっきり揺れて急停車する。
馬車の中はしっちゃかめっちゃかになって...私は誰かに受け止められた。
「いてて...」
「なにごとです~!?」
「ンガッガガガ...スピーーー」
「大丈夫~?ミウシアちゃん~?」
顔を上げると輝けるトップクラスイケメンの顔が至近距離に、い、いいいいいいい。
こういうの逆でしょ普通ううう!!私が女だから逆でもない???じゃなくて!
私は凄い勢いでレオさんの手を私から引きはがして立ち上がった。
「だいっ!じょうぶ!です!!!それより外の様子!!皆準備して馬車から出て!!おじさん、大丈夫!?」
外に出た私は運転手のおじさんを探した。
しかしそれよりも先に目に飛び込んだのは王都への道を遮るかのように不自然に大きく隆起した地面。
道の両側は岩や木が合って見渡しが悪い。
馬とおじさんは横に倒れていた。
後ろから私に続いてトルペタ君とカナちゃんが駆け寄っておじさんの状態を確認する。
「おじさん、何があったです!?」
「敵ですか!?」
頭をこすりながらゆっくり起き上がるおじさん。
「いてて...いや、馬車を走らせていたらいきなり地面が盛り上がってね、馬がそれに対応できなくてぶつかってしまったんだ。」
周囲をよく見ると地面の隆起は道を横断するように続いていて、途中にある木は全てなぎ倒されていた。
....と観察していると王都と逆の方からドドドドドドドという音と地響きが聞こえてくる。
「カナちゃん、トルペタ君!後ろの方!!注意して!!」
「です!」「はい!」
走ってきた道の方を向くと遠くからどんどん地面が隆起してきて....収まった?
と思ったら私たちのすぐそばの地面から何か大きくて細長いものが飛び出てきた。
舞い散る砂ぼこり、何か大きな魔物が目の前にいることだけはわかった。
「ウハハハハ!!オデはミミズキング!!!お前ミウシアだろ!!子分ミミズたちを張り巡らせていおいてよかったで!!!!」
無駄に高くて大きな声が周囲に響き渡る。
「なにかいるです!!...間抜けな声ですけど油断しちゃダメですよ!」
「今ミミズって....?」
煙が徐々に晴れてきたと思ったら、グロテスクな質感をした土色の10メートル以上はあるミミズが私たちの前に立ちふさがっていた。
「ぎぃいいいいいいいいいいいいいいいやああああああああああああああああああああ!!!!!」
きもちわああああああああああああああああああああああああああっる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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