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「番外編:管理ログまとめ」

最後の投稿になります。

管理ログのまとめ

20xx年xx月xx日

私と別れた後、サスティニアで何が起きたか見やすいように以下にまとめる。


☆王都サスティニア

 英歴元年:人類の危機を退けた日を英歴元年とし、新たな歴史が始まる事を王達が発表する。

     :他種族間で子が生まれることを王から全世界へと発表するも、国民たちは半信半疑となる。

     :ティスライト王が竜種(ドゥ3兄弟の母親)との子を発表した時を皮切りに、全世界で他種族婚が急増する。

   25年:多種王制を撤廃。英雄の子であるトルカ・アローが王に。サラマンドラ・フェアリアルを王妃となる。

     メモ:カナちゃんとトルペタ君の子供とフレアとレオの子供が王に任命されたっぽい

   28年:数万の魔物によって王都が襲撃されるも、ルクニカ・ホワイトミルク率いる「ウサピョン騎士団」僅か100名で撃退。

     メモ:騎士団の名前はニカがつけたのかな...?

   30年:混血種が増えたことにより、種族毎に区分けしている王都の構成を大改修する計画を発表。

 メモ:これ以降、皆の子供が代々王として語り継がれている以外私に関係する歴史は無い。

 

☆個人

トルペタ・アロー ドワーフ族(男)

アルカナ・マジック ヒューマン族(女)

 英歴元年:トルペタとアルカナが結婚。王から献上された家で2人で暮らし始める。

     :トルペタ、弓兵団長に就任。

     :アルカナ、魔兵団長に就任。

      メモ:カナちゃんはというより

    1年:長男トルカが生まれる。

    3年:アルカナが魔兵団長を辞任し、師のマクスウェルと共に王立魔法学園を設立。

      メモ:やっぱりカナちゃんはどこまでも魔法オタクだった。

    5年:トルペタが弓兵団長を辞任し、鍛冶師ギルドを設立。

      メモ:鍛冶師の道を選んだトルペタ君は、各地に散らばる鍛冶師を集めてとても大きな組織を作り出した。

         ウォルフのアバターだったブラックスミスドラゴンのスミスもこれに参加したらしい。

   10年:長女アルタが生まれる。

   25年:長男トルカが王となる。長女アルタが王立魔法学園を飛び級で卒業。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   71年:トルペタが老衰で死亡。享年89歳 

   76年:アルカナが老衰で死亡。享年92歳

 メモ:2人が生きていた時から数百年後の世界の「Race Of Ancient Online」でも王立魔法学園と鍛冶師ギルドの概念はある。

    まさかこの2人が開祖だとは思わなかった。


レオ・フェアリアル ケットシー族(男)

フレア・イグニス ジャイアント族(女)

 英歴元年:フレア、戦闘指南統括に就任する。

     :レオ、酒場事業を全てを従業員のマチルダ・オーラに任せたまま王都を去る。

    1年:レオが瀕死の状態で王都に運ばれる。

      メモ:レオは魔物に支配された精霊の森を取り戻そうとして、魔物に返り討ちにあったらしい。

    3年:フレアとレオが精霊の森跡地の魔物を討伐。

      メモ:元々レオの使役する精霊しか精霊がいなかったようで、かろうじて外界から謝絶されていた精霊の森は

         魔物によって滅ぼされ、ただの森へと変わったらしい。

    4年:フレアとレオが結婚。レオがティスライト王の後を継ぎ、ケットシーの王となる。

      メモ:フレアが王妃とか違和感がハンパないけど、ログにフレアのやらかしが色々あって安心した。

    5年:長女サラマンドラが生まれる。

   25年:サラマンドラがトルカが結婚、多種王制の撤廃によって解散された王位をトルカが継ぐ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   64年:レオが老衰で死亡。享年85歳 

   84年:フレアが老衰で死亡。享年112歳

 メモ:フレアは片腕になっても王妃になっても子供が生まれてもいろんな人の目を盗んで王都を抜け出してはずっと

    魔物と戦い続けていたようだ。そのせいでレオや娘のサラマンドラが苦労していたみたいだけど、幸せそうでよかった。


ルクニカ・ホワイトミルク バーニア族(女)

 英歴元年:人が変わったように生気が抜けきったルクニカが王都から姿を消す。

    5年:聖獣オウカが王都の地下でルクニカの保護に成功。

      メモ:このログはいつ見ても辛い。

    9年:ルクニカ、バーニア族純血種10名を集め「ウサピョン騎士団」という名の自警団を設立。

      メモ:何度ログを漁ってもここの4年間が記されていなかった。何があったんだよ!!!!

         てか自警団なのかよ!

   10年:「ウサピョン騎士団」が各地で発生したダンジョンを次々と踏破、徐々に注目され始める。

   19年:ルクニカが東大陸南部ジャングル地帯に兎の隠れ里を築き、長となる。

      メモ:突っ込みどころ満載だけど、ニカはどうやら王都から離れる道を選んだようだ。

         それでも王都によく遊びに行ってはいたみたいだけど。

   28年:数万の魔物が王都に向かっていることに気が付き、兎の隠れ里の「ウサピョン騎士団」精鋭100名を連れて

      王都を防衛し、撃退に成功。

   30年:魔物を狩り続けた結果、バーニア族の上位種、ハイ・バーニアとなり、寿命の枷が無くなる。

      メモ:驚いたけど、どうやらニカは今もなお生き続けているらしい。

         聖獣と同じような存在になったのかもしれない、もしかしたら私といつか再開するために....?

   64年:レオの死を見届ける。

   71年:トルペタの死を見届ける。

   76年:アルカナの死を見届ける。

   84年:フレアの死を見届ける。

   100年:兎の隠れ里の存在が秘匿される。

 メモ:ニカはその寿命を延ばし、歴史の表舞台から去ったようだ。その後、オウカ国のオウカの元によく訪れているみたいだけど

    王都へのかかわりは全く無くなったとログには記載されている。


以下概略

わたあめ プラウドベビーウルフ(中性)

 ・王都のマスコットキャラクターとして人々に愛され、治安を守り続けた。ジョージより人化を伝授され、かわいらしい姿となったわたあめはマスコットキャラクターとしての地位を築き続けている。


ゲオグリオス スカーレットデストロイベアー(男)

 ・人化を覚え、ジョージと名を変えて王都の兵士となり国を守り続ける。


ルクス インテリジェンスウルフ(男)

 ・知識を求めてさまよい続け、オウカ国へと行きつく。オウカと意気投合しオウカ国に定住することを決める。


オセロ ワンダーキャット(女)

 ・全ての時間で彼女の目撃情報があるが、その軌跡は管理システムですら追うことができない。


スミス ブラックスミスドラゴン(女)

 ・トルペタに頼み込まれ、王都の鍛冶ギルドに参加する。聖獣となり寿命が無い彼女は気が付けば鍛冶ギルドのトップとして国を支える程の存在となった。


オウカ エンシェントユグドラシルディアー(女)

 ・英歴に入り、国民と多くの子を成したオウカは国で国母様と敬われるようになる。保護したルクスに一目惚れし、以降は国民と男女の関係を作らなかった。たまに遊びに来るルクニカとは現在も良い関係を続けている。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ふぅ....。何度見ても、こうやってみんなの生涯を文章で知るって言うのはなんだか不思議な感覚だなあ...。」

私は幾度も見返したログをみてまた憂鬱な気分になった。

私が去った後も世界は続く、今もこの宇宙のどこかにサスティニアは存在する。


「じゃあ接続するわよ?皆、自分のホムンクルスは設定したかしら?」

シェアハウスのリビングで、ウォルフが椅子に座った私達に向けて確認をする。


「おう、つってもまんまオレだけどな!!」

「今度はただの人間として、ですから...なんだか緊張してしまいますね。...あら?....あらら?」

ジアがガハハと笑いながら大きなヘッドセットを装着した。

ルニアはヘッドセットの付け方がわからないようで、体にどんどんケーブルが絡まっていくのを不思議そうにしていた。


「ルー姉~ちょっと待って!.....はい!これでつけるだけだよ!」

「..ルニアは相変わらずだな。...しかし、このコードはどうにかしてワイヤレス接続できないのか?」

シーアはルニアのコードを丁寧に外して、ヘッドセットをルニアに渡した。

ヒュムの口からワイヤレスという単語を聞く日が来るとは、昔の私は思いもしなかっただろうなぁ。


「この技術でFPSをやったら....いや、確実に酔いそうであるな。」

デストラは既にヘッドセットを装着して、何かをブツブツと呟いている。


私も慣れた手つきでヘッドセットを装着して、目を開けた。

遂に、ここまで来た。

私が、武蔵だった頃にハマっていたRace Of Ancient Online。

その試作をいま、こうして眷属達と作り出すところまできた。


「あら?ミウシアはその姿(・・・)でいいの?」

「うん、これでいいんだ。」

ミウシアとしてゲームを始めたら、きっと未来の私の作るキャラと同じ見た目になってしまう。

だから私は一からキャラクタークリエイトを考えた。

最初は武蔵に使用としたけど、もし今後ゲーム内でミウシアに会ってしまったら気味が悪がられるかもしれない。

見た目はドワーフ族、髪型は思い切って金髪縦ロール。

武器は今までと違う大剣。


「ミウシア、名前、どうするの?ミウシアにするの?」

「あ、忘れてた...。うーん....。我が会社の名前を付けたウォルフにお願いしようかな?センスがいい感じでお願い!」

こういう名前つけるの苦手なんだよねー。


「じゃあ....そうね。新たな(Shalu)旅立ち(lusha)...っと。はい、じゃあ行くわよ?」

シャルルシャ....いいじゃん。

自分とは違う言語の言葉でつけた名前ってなんだかかっこいいよね。


よし、新たな旅立ちの始まりだ!

....あれ?ヘッドセット内が真っ暗だけど。

なんだか...頭がぼーっとしてきた....。

何で....?


「あ、言い忘れてたけどコレは一般販売するVRヘッドセットじゃなくて、前に作ったフルダイブヘッドセットだから、意識毎サスティニアに転送されるんだけど...ってもう行っちゃったか。それじゃあ、私もダイブしよーっと。」


そういうことは....先に....。

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