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「142話 アルカナの戦い 」

SIDE:フレア

ミウシアとルクニカが城に向かった後、戦いの組合せを決めることになった。

...つーか前から思ってたんだが、魔族ってのはこういうところは律義なんだな。

プライドが高いから一騎打ちを好むとはいえ、戦場じゃあそんなこと関係ないのによー。


「おい、そこの女。お前はあの時俺に一撃を入れた奴だな?」

「ですよ。覚えているとは意外ですね。そんなに悔しかったですか?」

「あ"ぁ?」

く、ククク。

アルカナの奴、滅茶苦茶に煽ってやがる。

コシャルとかいうやつも、皮膚が薄い喉元が赤くなってんじゃねぇか。


アルカナもただ煽ってるわけじゃねぇ。

コシャルってやつはドゥ3兄弟から聞いた話によると、火属性の魔法が得意らしい。

しかも竜種ってのは基本的に寒さに弱いらしい。

つまりあたしらの中じゃアルカナが一番相性がいいって訳だ。

だからああやって煽って自分と戦うように仕向けてるってこった。


前に話し合った時に決めたアタシの相手は、水属性で防御力の高いアクアリスとかいうやつだ。

水ってーのが少しきついが、レオもトルペタも筋力が足りないだろうしな。


「....。ねぇん?そこのイケメン君?気付いてるんでしょぉ?アタシの視線。」

「ヒッ....。」

レオはなんでか知らねぇけどハゲのマッチョドラゴンに狙われてんだよな。

予定では攻撃力の高いマッチョドラゴンにはルクニカを当てるつもりだったんだが、決まりだな。

レオは精霊魔法で防御することも、敵の能力を下げることもできるし多分対応できるはずだ。


それにあたしはレオの力を信じてる。

絶対大丈夫だ。

....もしレオが危なくなったら、条約なんか関係なく乱入してやろう。


「シャムは本当に人間の男が好きねぇ。...ねぇ、あなた2人のどちらが力に自信があるのかしら?」

「あたしだな。」

向こうから興味を示してくれるなんて都合がいい。

やっぱり、コイツは防御力に自身があるみてぇだ。都合がいいな。


「ああ、もう我慢できねぇ!!!お前らどっか行ってろ!!!!!オレはこのクソガキを消し炭にしてやらぁ!!!!!」

突然、アルカナに対して苛立っていたコシャル・サッハがブチ切れた。

ヤツの体に赤色マナがまとわりつくように揺らめいている。

アルカナ、死ぬんじゃねぇぞ。


「コシャル君がこうなってはこの辺り一帯は危ないわね。私達は少し離れて戦いましょうか。」

「案外冷静なんだな。とりあえず滝の裏から抜け出すぞ!」

水着姿の竜人化した女、アクアリスは水を空中に固定すると、水の上を滑るように移動し始めた。

波打ち際で波に乗る遊びみたいな移動方法に、あたしは少し憧れながら走ってついていった。


「よくわかんねぇが俺はそこのガキと戦えばいいんだな!!!オラ付いてこい!」

「わわわッ!ついてくるも何も掴んでるだろぉぉぉ!」

「ピュクちゃん!まだ攻撃しちゃダメよン!....さ、アタシたちも行きましょ...♪」

「ひっ、ち、近づくなああああああ!」

でっけぇ鷹はトルペタを掴んで離れていき、レオはマッチョドラゴンがすり寄ってきたのに反応して全力ダッシュで逃げて行った。


「ふっ、ふっ。....しかし....。」

走りながら前方で水の上をすべるように進む女を見て考える。

コイツは間違いなく水魔法のプロ。

それに対してあたしは火属性が得意、しかも湖が近くにあるからきっと水場の近くでの戦いになる。

不利なことが多いんだよな....。


結局力でねじ伏せなきゃいけねぇって訳か?


火属性だけじゃ...あ、そうか。

あぁやって使えばいいのか。


「へっ、いけそうじゃねぇか。」

あたしは浮かんだ秘策に思わず笑みをこぼした。

後は筋力勝負、腕がなるぜ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

SIDE:アルカナ

「覚悟はできてんだろうなぁ....?」

「覚悟が無ければこんな旅してないですよ。それに...魔法で負ける訳にはいかないです。アクア・スピリット!」

とりあえずいつも通り、水属性のマナを吸収するです。

....それにしても大分苛立ってますね、煽った私が言うのもなんですが、少しキレやすすぎませんか?

相手は火魔法...いや、魔物が使うのはどちらかというとスキルが近いんでしたっけ。

火属性のスキルのプロに対して私が得意なのは水魔法。

後はどうやって弱体化させるかですね....。


とりあえず...。


「<多水球>マルチプル・ウォーターボール!」

魔法陣に過剰にマナを注ぐオーバーマジックを使って大量の水を圧縮する。

私の全てのマナの半分を使って作ったウォーターボールは15個。

これで一気に決めるです...!


「...クククク、ハハハハ!!!人間如きがその境地に達するか!!マナの過剰注入に圧縮、その水球は見た目通りの量じゃねぇだろ?」

!?

何故わかるです!?魔法を使わない魔物が見ただけでそれを理解するのは無理な筈です!!

...驚きましたが何とか表情に出しませんでした。

驚いては正解だと言ってるようなもんですからね。


「さぁ、どうでしょうね?...その身で食らって確かめてみるですッッ!!1,2,3、<氷刃>アイシクルカッター!!」

1,2,3のウォーターボールを1つにまとめ、圧縮したまま凍らせて2メートルほどの高質量の刃を形成し、コシャル・サッハに向かって飛ばしたです。

そう簡単に倒せないとはわかっていますが、これだけの質量、水を蒸発しようとしても簡単には行かないはずです


大きな刃が向かってくるというのに、コシャル・サッハは避けようともせず杖を構えました。


「クク...わかんだよ、オレには。」

こんな状況なのにも関わらずにやりと笑うと、杖にすさまじい量の火属性のマナが集まっていくのがわかりました。

...いや、土属性のマナの気配も感じます...。まさか、復属性持ち!?


「溶炎球。」

コシャル・サッハが呟くと、ボシュウウウウウウウ!という水が蒸発する音と共に辺りが水蒸気に包まれました。

視界の悪い中、私に向かって何かが飛んでくる気配を感じました。


「ッ!4,5!<粘化>スライムチェンジ!!」

1~3の水球のマナは感じないことから、何らかの魔法によって一気に3個もウォーターボールを消されたことがわかりました。

咄嗟に4,5の水球を衝撃吸収のため粘度の高いスライム質に変化させて、正面に展開しました。


ドプッ...っと重い何かが4,5の水球にぶつかったです。


「これは...石?いや、溶岩石ですね。....それもものすごい重量です。」

粘度が高い水球は飛んでくるエネルギーを吸収して衝撃を最小限に抑えるです。

念のため2つ使って防御したですが、まさか2つ目まで貫通するなんて....。


衝撃を吸収され水球の中で徐々に沈んでいき、ドン!!!と大きい音を立てて地面に落ちた溶岩石。

粘度が高いままの水球を私の周囲にぷかぷかと浮かばせて次の攻撃に備えていると、徐々に水蒸気が晴れてコシャル・サッハが見えてくるです。


「なっ!」

「見た目通りの量じゃねぇだろって言ったのにはちゃんとした理由があんだよ....。」

薄暗い滝の裏でコシャル・サッハの周囲だけがまるで外のように明るくなっていたです。

そして彼の周りには私の水球と対照的な、すさまじい熱を持った溶けた岩....溶岩の球が5つ、ふわふわと浮かんでいました。


「ウゼェ事にオレも同じだからなぁ!溶炎流弾!!!」

コシャル・サッハが杖を振るうと、溶岩球の1つから小さな矢のような溶岩が無数に飛んできたです。


「6、冷ますです!5、止めるです!」

6番のただの水球を分厚く展開し、その内側に5番の粘化した水球を一つ広げる。

溶岩の矢は6番の水球によって岩へと変わり、5番の水球で威力が吸収されていく。


「痛ッ...。」

飛んできた溶岩には冷やされて岩になっても貫通力が出るように回転が加えられていたようで、5番の水球すら貫通して来るものもあったです。

とはいっても威力はあらかた吸収されてるですから、子供に石を投げられた程度ですがね。


「さっきまでは下等生物如きに舐めた口をきかれて怒りが止まんなかったがよォ!訂正してやるぜ!お前は下等生物とは違ェ!力がある!」

「それはありがたい話です!...ね!」

攻撃を続けたままコシャル・サッハが話始める。

今もなおゴンゴンと頭や体に水球を突破してきた岩が当たっているです。


6番の水球は1割程度が蒸発してしまったですが、まだ余裕はあるです。

このまま防戦じゃあ埒が明かないですね...。


「魔物化に物質の圧縮、物質の複数維持、オレには解る。お前はオレが本気を出すに値する相手だ!!!」

下等生物呼ばわりしてたくせに、偉く気に入られたもんですね。

様子見で戦っていましたがそうも言ってられなさそうです。


程なくして攻撃が止むと、コシャル・サッハが距離を詰めてきたです。

肉弾戦は絶対に避けなくてはいけないです。

一撃でも物理攻撃を食らったら私は致命傷を負うのは間違いないですから。


「7!<霧氷檻>アイシクル・フォグ!!」

向かってくるコシャル・サッハに合わせて狭い範囲に圧縮した霧を発生させ、瞬時に凍らせたです。


「カッ!ただの霧だろうが!!」

氷霧の中を突きすすむコシャル・サッハ。


「吸い込んだですね?(・・・・・・・・・)....<解除>リリース!!」

「!?.......!!!!!」

走ってきた勢いのまま、地面に倒れこんだコシャル・サッハの上半身は氷で覆われているですね。

成功です。


「このまま決めさせてもらうです!6と8から15!刃と(なり)て敵を切り裂け!!<氷刃旋風>アイシス・トルネード!」

粘化した水球以外の全ての水球、計9個の水球を圧縮したまま無数の小さい刃に変え、凍結させて風魔法に乗せるです。

敵を切り裂き続ける火、水、風の複合魔法ですからマナの消費は激しいですが、圧縮された氷刃は竜種の鱗すら貫きます。

このまま起き上がらないでほしいのですが...。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

倒れたコシャル・サッハを覆うように小型の竜巻が発生し、その強靭な鱗を氷刃が襲う。

本来であれば高質量の氷の刃では防御力が最高ランクの彼に傷をつけることはできない。

しかし上半身が氷漬けとなり、竜種の心臓でもある竜命石が低下したことで彼の身体能力は著しく低下していた。

鱗の下の筋肉にも力が入らず、鱗同士に隙間ができる。

もちろん彼も自身の周囲に浮ぶ溶岩球を使って次々と溶かして抵抗を試みるが、アルカナの氷刃は実に水球9個分。

身体能力が低下し、マナ制御すら鈍っている彼には水球6個分が限界だった。


そして鱗同士のわずかな隙間に細かい無数の氷刃が次々と刺さっていく。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「止めです!<解除>リリース!!」

その瞬間霧がコシャル・サッハごと包み込んだ大きな氷になったです。

周りに浮かんでいた残りの溶岩球7個は全て地面に落ちてただの石へと変わっていました。


「はぁ...はぁ...。残り2個ですか...。」

15個もあった水球は粘化した水球2個だけになってしまったです。

残りのマナもギリギリ、何とか間に合ってよかったですね..。


「皆は大丈夫で....!?」

皆の様子を見に行こうとした瞬間、ドーン!と大きな音と共に地面が大きく揺れました。

今の今まで氷のせいで肌寒かった空気が一変し、熱風が吹き荒れたです。


「溶炎装甲。...クク..ハハ、ハハハ!」

「うそ....です...。」

コシャル・サッハの方を向くと、氷は全て溶け、周囲にはドロドロとした赤い液体...いえ、溶岩が広がっていました。

そして溶岩の真ん中でたたずむ1人の人間....竜人化したコシャル・サッハは溶岩の鎧に覆われていたです...。


「すげぇよ、お前。まさか溶岩球を全部無効化するだけじゃなく、オレにここまでダメージを与えるなんてな。」

頭から後ろに向かって生えた2本の角。

全て立ち上がり、燃え盛る炎のような真っ赤な髪の毛。


そして体内に抑え込めずにあふれ続けるマナ。


「竜人化(この姿)で戦うのも久しぶりだ。殺す前にお前の名を聞いておこう。名乗れ。」

「アルカナ...マジックです。」

この状況で更に強化されるとは、思ってなかったです...。

もしかしたら見かけだけで、コシャル・サッハもマナに余裕が無いかもしれません。

試しに自分の状態も含めて鑑定しておきましょう...。


「<広域鑑定>エリア・アナライズ」ボソ

-------------------

名前:アルカナ・マジック

種族:ヒューマン族

職業:魔創士(Lv78)

HP:345/360

MP:260/7812

腕力:C-

防御:C-

魔力:S+(1段階UP)

早さ:C

運:A-

-------------------

-------------------

名前:コシャル・サッハ

種族:エンシェントドラゴン

職業:特攻隊長

HP:8145/23104

MP:14210/14210

力:B+

防御:S

魔力:S+

早さ:A+

運:-

-------------------


「......。」

無理です、ね。

マナが全回復してます

ダメージは通ってますが、この残り少ないマナでどうすればいいですか....。


「はぁ....。最後まで足掻くかと思えば、所詮人間は人間か....よっ!!」

「!?ガフッ.....!!」

いたいいたいいたい....!!


「おい、まだイケんだろ?待ってやるから何か撃って来いよ」


相手のステータスを見て絶望していたせいで、石が飛んできていたのに気が付か無かったようです..。

ゴフッと口から血があふれ出てきました。

杖を使って無理やり立ち上がると、視界がぼやけてよく見えません。


「....わかったです...。では最後の一撃を....お見舞いするですよ...。」

今まで成功したことの無いあの魔法。

マクスウェルが論理上は可能だが実現は不可能といったあの魔法。

もはやそれを成功させる他、私が生き延びる術はありません。


「クク...やっぱりマナを使った戦いってのはいいよなぁ...。お前がどんな攻撃をしてくるのか楽しみで仕方がねぇ!」

....彼もまた、私と同じく魔法好きなのでしょうね。彼が人間なら、あるいは私が竜種なら友としてお互いを高めあえたかもしれません。


ふら付きながらも杖と指輪にマナを込め、ふぅぅぅぅ....と息を吐いて無理やり震えをとめます。

そしてゆっくりとマクスウェル式魔法陣を描き始めました。


魔法陣は10層、属性は火、水、土、風、光、闇...全属性を表す記号を1つの記号に変換。

自分を落ち着かせる意味でも詠唱を口にしながら命令キーと始動キーを描いていきます。


「<火><水><土><風><光><闇>のマナを贄とし、<原初>の力を現したまえ。」

「....馬鹿な、何だこの魔法陣は....。」

属性一つ一つを読み上げるごとに、6層分の魔法陣が属性色に輝きだしたです。

ここまでは成功ですね、しかしそれぞれの属性のマナを1つの魔法陣で混ぜ合わせるのが.....できました!!!!


「<浄化>の光にて、<彼の者>を消失させよ!!!」

全属性のマナの性質を変化させ、対象を固定!


「グ...この力はマズい。鉄鋼壁!!」

コシャル・サッハは咄嗟に溶岩から金属を抽出し、壁を作りましたがこの魔法の前では意味を成しません。

これで終わりですッッ!!


「<古の聖光>ホーリー・オブ・エンシェント!!!!!.......ッッッッッ!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

SIDE:コシャル・サッハ

「......?」

アルカナとかいう人間が、おそらくこの世界で一番強力な魔法を発動させようとした瞬間、ドサッと何かが倒れる音がした。

オレは防御のため展開していた金属を溶かして様子を確認する。


「....死んでるのか?」

とてつもない量が集まっていた空気中のマナから作った魔法陣は見事に消え、霧散している。

術者は倒れ、起き上がる気配が無かった。


「生きては....いるみたいだな。」

ゆっくりと体が上下していることから、死んではいないであろう。

それにしてもお揃いしい人間だ。

あの魔法が発動していたらオレは音もなくこの世から消え去っていただろう。


「.....。」

気絶しているこいつに止めを刺すのは容易だ。

しかし、そんな低級魔物のようなことはできない。

オレは、オレの全力を以ってコイツの全力と戦いたい。


「フ.....、やはりオレにも竜種としてのプライドが刻まれているというわけか.....。」

以前に人間の国で戦った時は不意打ちでないと戦いにならなかった人間風情が、たった数カ月でここまでの実力を持つとは...。


「今回は引き分けだ。...いずれ決着をつけるぞ。」

気絶しているアルカナ(・・・・)からの返答はない。

気絶しているんだから当然だ。


「どちらにせよ、ディレヴォイズ様に勝てまい。」

城へと向かった兎人は追う必要が無い。

他の隊長格の戦いにも手は出さない。

ディレヴォイズ様への報告はシャドウドラゴンが向かっただろう。

どちらにせよ、既に人間がディレヴォイズ様の元へと向かっている。


そうなればオレは、さらなる強さを求めて修行をするくらいしかやることが無いな。


オレは強くなる。アルカナよりも、......ディレヴォイズ様よりも(・・・・・・・・・・・)

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