「106話 暇を持て余した神々の遊び 」
SIDE:シーア
「第12回!誰のアバターが一番ミウちゃんに気に入ってもらえるかランキング~~~~!!!」
遠視の湖の前に横長のテーブルを持ってきて、シーア、ルー姉、ヒュー兄が座る。
その横にはウォルちゃん、ジアおじちゃん、トラちゃんがそれぞれ椅子に座る。
シーア達の正面にあるのはウォルちゃんの昔作った発明品、時空遡行機器「みのがし君」を改良した映像録画機器「思い出君」。
ミウちゃんの知識でいうところのビデオカメラにゃ。
でもそれよりも高性能で、この機会にはえーあい?ってのが入ってて、勝手に映像をそれっぽくしてくれるのにゃ。
「はい!始まりました!第2回!誰のアバターが一番ミウちゃんに気に入ってもらえるかランキングということでにゃ~。どんどんと皆のアバターと出会ってるから楽しみになってきたね!」
「これからが楽しみですねぇ~。」
「まぁ今回のランキングは頂いたな。」
ヒュー兄がサラッとネタバレ。よくないニャそういうの!
「今回も司会は自由気ままな不思議猫がアバターのシーアと~。」
「ミウシア様に最も近い転生者ルクニカがアバターのルニアです~。」
「知的かつ気高い狼がアバターのヒュムだ。」
「の三人でお送り致しますにゃ~~。一緒に見ていくのは熊のアバタージアおじちゃん、蛇のアバタートラちゃん、ドラゴンのアバターウォルちゃんにゃ~。」
どこからともなく盛大な拍手が聞こえてくるのはウォルちゃんの発明品の~~~~~何だったっけ。なにかしらにゃ。
「この番組は、いつかミウちゃんにシーア達がこんなことしてたよって見せるための番組で~~す!」
「ミウシア様~~!見てますか~!!ルニアですよ~~!」
「ミウシアが呆れんとよいのだが....。」
「ミウちゃんとシーア達のアバターが出会ったタイミングの映像から、えーあいがミウちゃんの反応を数値化してランキング形式に発表していきます!!じゃ~ヒュー兄!前回のランキングお願いっ!」
「ではこのフリップを見てもらおう。」
1位 ピョン→ルクニカ(ルニア)
2位 ルクス(ヒュム)
3位 ゲオグリオス(ジア)
---------未遭遇--------
4位 オセロ(シーア)
5位 スミス(ウォルフ)
6位 シェイド(デストラ)
「まぁ見てわかるように、半数以上がまだ出会っていなかったのだがな。今回どうなっているか楽しみだ。」
「ちなみにですが、前回は王都襲撃までの集計になります。ミウシア様がとても危ない目に会って、気が気じゃなかったです....よね、ジアさん?」
ルー姉が鋭い眼光でジアおじちゃんを睨む....怖いよルー姉。
ほら、ジアおじちゃん苦笑いしちゃってんじゃん~!
「ま、まぁまぁ今回はどうなってるか!やっぱり転生体は強い!!なんだかルー姉のアバターだけ別格でズルい気もするけど、全てはアバター次第なのにゃ!匙は投げられた!んじゃあ早速第二回ランキング、第4位から発表です!」
シーアの後ろに映像が浮かんで、4位のアバターとミウちゃんとの遭遇シーンが流れる。
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「マタクルトキマデニ、ツヨクナッテオケ、マタアソボウゼ。」
死んだふりをしているミウシアに向けてゲオグリオスがそう言い放つ。
ミウシアは自身の弱さにただ悔しさを感じるばかりであった。
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「ということで、第4位はジアおじちゃんのゲオグリオスでした~!!」
「あぁ、ミウシア様...心中お察しいたします...。ここまでミウシア様を追い詰めたのはどこの熊さんなのでしょう.....。」
「もう勘弁してくれ....。」
ルー姉がハンカチで涙を拭いながらジアおじちゃんをチラチラと見つめる。
ジアおじちゃんも流石にうんざりしちゃってるにゃー。
この映像流したらこうなるってわかってたんだけど...。
「ていうかこの映像で説明してる声ってシーアの声なの?」
「うん、できるだけ低い声でやってみたんだけど、たのしかったよ!」
「あぁそう...。シーアってこんな声も出せるのねー。」
ウォルちゃんに褒められちゃった。褒めてるよね?
「次のVTRに行こう。5位はこいつだ。」
ヒュー兄が次の映像を流すように言うと、えーあい?が次の映像を映し出した。
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王都から旅立ったミウシアが港に向けて歩いている。
どうやら脳内で眷属と話をしているようだ。
ニコニコと笑いながら森の中にある道を突き進んでいく。
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「???なによこれ。だれも映ってないじゃない。」
「王都から旅立った時の映像だとは思うが、ミウシア教官しか映っていないではないか。」
椅子に座っているウォルちゃんとトラちゃんは全くわかっていない様子。
審査員側のシーアも最初見た時はわかんなかったんだけどねー。
「....くくっ...ガッハッハッハハ!!マジか!!!最下位よりもひでーじゃねぇか!!」
爆笑してるジアおじちゃんは気が付いたみたい。
「ほう、ジアは気が付いたか。私達は何度か見ないとわからなかったぞ。」
「確か、3回見て拡大した時にようやくわかったんでしたね。」
「次はスローで流すにゃ。」
「???なにかいるっていうの?」
「ま、まて.....もしかして.....。」
トラちゃんは薄々気が付いたっぽいね。
もう一度映像を流すと、さっきと同じくミウちゃんがニコニコしながら森を歩いている背後の森で何かがきらりと光った。
「ここにゃ!」
一時停止をして画面を拡大していく。
二つの赤い光が森の中に見えて...徐々にその光を放っている生物の輪郭が見えてくる。
「な、なぜ....なぜ見ているだけなんだ....シェイドォォォォォ!!!!」
「ガッハハハハハハハハ!!お前のアバター臆病すぎんだろ!!!!」
「ちょっと....プフッ....うそでしょ?あはは、これじゃあストーカーじゃないの。」
画面には森の中からミウシアを困り顔で見つめているおっきな蛇が映し出された。
「5位は、どのタイミングでどんな感じで話しかけたらいいかわからない、困っているトラちゃんのシェイド君でしたー!!!」
「困ってる顔が可愛いですね。」
「アバターも女性苦手なのか....。」
「普通に話しかければよいではないか...普通....?どういうのが普通なのだろうか....。」
頭を抱えてシェイド君の立場になって考えるも、自分だとしてもどう話しかけたらいいか困るトラちゃん。
トラちゃん、アバターだけじゃなくトラちゃんまでそうなったらおしまいだよ...。
「ちょっとデストラ、ふふっ、あんたまでそうなったらシェイドにも無理よ、あははっもーやめてよ、お腹痛い!」
「がははは!!女の扱いも学ぶべきだったな!!」
トラちゃんの反応にジアおじちゃんもウォルちゃんも大爆笑、トラちゃんは本当に可愛いなあ。
「シェイド君はミウちゃんに気が付かれてないけど一応会って入るってことで5位でした!ちなみに最下位はまだ出会ってないスミス、ウォルちゃんのアバターでした。」
「ま、しょーがないわね。馬鹿ジアの眷属とは会ったみたいだけど、このままじゃあ出会いそうにないわねー。」
スミスちゃんはジアおじちゃんの眷属のフレアちゃんとは会ってるけど、ミウちゃんには会ってないもんね。
火山の方にミウちゃんが行くことはあるのかにゃー。
「さて、順位の高い人を発表するま・え・に~。ミウちゃんの面白可愛いシーンをまとめてみたのでご覧くださいにゃ~。まずはこのシーンから!」
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船を使って海を渡るミウシア、その船の中の様子が映し出される。
王城の兵士兼船乗りのディーナと楽しそうにアルコールを含んだ実、ワニールを頬張る。
ディーナの恋愛話に花を咲かせ、大分アルコールが入っているようだ。
ポスンと硬いベッドに横になるとふにゃふにゃした口調で自身の話をしだした。
「私もねぇ~~。姉妹みたいなぁ兄弟みたいな人がぁ6人いるんだけどぉ、旅に出てからぁ~というかぁその前もちゃんとぉ遊べてなかったんだよぉ~。全部が終わったらぁ今までのぶんまでぇたっ......くさん!遊びたいなぁ。」
「へ~ミウちゃんは家族が沢山いるんだねぇ~。」
「うん、へへっ家族!」
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「はぁ...。尊いです...。」
「ま、まぁ悪くはないな。もちろん私は兄だろうが。」
「嬉しいこと言ってくれるなぁ、ミウシア。」
「うぅ....ミウシア教官....何の役にも立てない私のことも覚えていらしたとは...。」
「ミウシアったら、もう。それまでに沢山発明しておかないと。」
「やっぱり、ミウちゃんはやさしいにゃ~~~~。」
シーアもTRPGのルールブック更新しておこーっと。
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巨大な世界樹、サクラの木の下に気付かれた国、「オウカ」
その国の一番上部に建てられた神社で暮らす少女、オウカと弟子兼居候のミウシア。
「オウカ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
ある夜、ミウシアの叫び声が神社に響き渡った。
「なんじゃ!...ほほぅ、これはなかなか....。」
「なかなか......。じゃないよ!!何が着替えを用意しておいたのじゃ。だよ!!!オウカサイズじゃん!!!」
オウカの国を一望できるほどの絶景露天風呂から上がったミウシアはオウカの用意した着替えを身に着けていた。
しかしオウカの身の丈はドワーフほどに小柄、当然、オウカのサイズに合わせた服など180センチ近いミウシアが着れるはずがない。
オウカの用意した服は巫女服。寝巻には適さないがオウカはこれしか持っていない。
そんな神子服を無理やり来たミウシアは鏡を作り出す魔法で自分を改めて見つめる。
本来ゆとりがある神子服も20センチ以上も身の丈が違うミウシアが着ると前は閉まらない。
露出した褐色の引き締まったお腹。胸は奇しくもオウカと同じサイズなので用意されたサラシはつけてもつけなくても変わりないためつけていない。
オウカの足の長さに合わせて作られた袴はモデル体型の足の長いミウシアにとっては膝上の丈になってしまう。
要はミニスカへそ出し巫女の爆誕である。
「私の服は!?」
「今洗っておるからのう、乾くまではそのままじゃな。」
「私が魔法で乾かすから貸して!!!!!」
「なんじゃもったいない、似合っておるのに....。」
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「ミウシア様おかわいらしい...本当に嫌なら着ないはずなのに...。こすぷれというやつですね、何着か用意しておきましょう」
「やれやれ...オウカという娘はただ見たかっただけだな...。」
「おい、デストラが鼻耳だしてんぞ!」
「あんたほんとに女性に慣れてないのね...。」
「..くっ....殺せ!!」
うんうん、相変わらずミウちゃんはかわいいにゃあ~。
きっと着るのは嫌じゃないけど恥ずかしさがギリギリかっちゃったんだろうにゃー。
「んじゃ、ランキングにもどるよー!4位以下の順位はこんな感じでした!」
トラちゃんの鼻血が収まったところで進行を進めようとシーアが声をかけると、それに合わせてヒュー兄がランキングをメモしたフリップを出してくれる。
本当に優秀だなぁヒュー兄は。
4位 ゲオグリオス(ジア)
5位 シェイド(デストラ)
---------未遭遇--------
6位 スミス(ウォルフ)
「ミウちゃんは初めて会ったシーアのアバター、オセロちゃんに好印象を持ったのか?オウカ国までの道のりで再開したヒュー兄のルクス君は?そして一番仲がいい転生体のピョンことルクニカちゃんはまたもや1位なのか!....3位の発表です!どーぞ!!」
ちょっとテンションが上がりすぎちゃった、でもこういうのはシーアの性格に合ってると思う。
これからも続けていきたいにゃー。
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ルクスと別れ、オウカの国へ向かうミウシア、そこで不思議な猫に出会い、自身の一部と引き換えに強力な装備を交換してもらえることになったのだが....。
「そ、そそそそそ、そそのマタタビでもいいにゃ。代償はマタタビでいいにゃ。オセロは臨機応変な猫にゃ。代償はいいにゃ。」
目の前に強力な装備を並べた商人のような事をしている猫、オセロ。
ミウシアがアイテムボックスから袋に入ったマタタビを出した瞬間、顔が蕩けて口が早くなる。
「ほんとに!?じゃあ、はい。先払い!!」
マタタビの入った袋をオセロに渡そうとするミウシアからひったくりのような速さで袋を奪い頭を中に突っ込むオセロ。
「すぅううううううううう......んはぁああああああああ~~~~~これにゃあ~。」
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「第3位はシーアのアバター、それって本当に変な薬じゃないよね?オセロちゃんでしたー!悪い印象じゃないけどここでしか会ったことが無いから3位になりました!」
「目がやばいな。」
「やっぱり猫ちゃんはマタタビに目が無いですね~」
流石のヒュー兄もちょっと引き気味。ルー姉は生前にマタタビを猫に与えたことがあるみたいでよくありますよね~といった様子で落ち着いてた。
「猫ってマタタビに過剰反応しすぎじゃない?馬鹿ジアがお酒を見た時みたいね。」
「んな、あんなんじゃねぇだろ流石に!!!」
「あそこまでではないがよい勝負にはなるぞ。」
ジアおじちゃんはお酒に目が無いからね~。
オセロちゃんほどじゃにゃいけど。
「さて、1位はだれかにゃ~?2位からいくよ~!第2位はこのアバター!!」
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王城で各種族の王に魔族との闘いについて話したミウシア一行。
日を改めて各種族の王からそれぞれ修行方法について個人的に話すことになり、ミウシア一行はそのことについて話し合っていた。
「ミウは何でそんなけろっとしてるです~?」
「うーん、バラッド王が堅苦しそうな感じがしないからかな?」
バーニア族の王であるバラッドはとても軟派な性格、その性格を受けてミウシアは対面で話すことなっても緊張していないようだった。
「でも可愛い女の子に目が無いからミウちゃんは気を付けるんだよ。」
「!?」
そんなミウシアに忠告するルクニカ、どうやら彼女は軟派なバラッド王がミウシアを手籠めにするのではないかと心配しているようだった。
「ニカか、びっくりした~~。おはよ!今日はいつも通りの話し方だね。」
「まぁ王様の前だしね、流石に畏ま「おいルクニカ、お前そんな話し方だったか?なんかかっこつけモガモガ」」
ルクニカのしゃべり方がいつもミウシアと話す時と、王と話すときとでは大分違うことをミウシアが指摘するとフレアが疑問に思い、間に割って喋り方について指摘する。
そんなフレアの口を必死に抑えるルクニカ。
ルクニカはミウシアの前では格好つけた話し方でミウシアの好感度を上げようとしていた。
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「2位は前回1位だったルー姉のアバター、ルクニカちゃん!映像はミウちゃんに好かれようとして口調を変えていることをフレアちゃんにバラされそうになったシーンでした~。」
「2位でしたか...。まぁピョン...ルクニカはあまりミウシア様と話す機会が無かったようでしたし仕方がありませんねぇ。」
「ふふ...早く1位のVTRを見ようではないか。」
珍しい、あのいつもキリっと凛々しいヒュー兄がにやにやして笑いを隠してる。
やっぱり嬉しいんだにゃー。
「かーっ!やっぱりヒュムか~。そりゃそうだよな~。」
「ルクニカとミウシア教官のペアは私の推しだというのに...。」
トラちゃん拗らせてるにゃあ...。
「あんなに活躍したら、そりゃヒュムのアバターよねぇ。」
「ということは....1位はヒュー兄のアバター、ルクス君でした!!こちらをご覧ください!」
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凍えるような寒い地域で全長3メートルはあろうかという大きな狼と対峙したミウシア。
その狼が以前共に戦ったインテリジェンスウルフのルクスだと気が付いたミウシアはその大きな体に抱き着いた。
「ふわああ、なにこれ幸せ....しかも温かい...。」
寒さに凍えたミウシアの体を優しく包む、ルクスの白い毛。
暖かく、獣臭くもないその毛並みにうっとりとした表情になるミウシア。
「ふふ、私の自慢の毛並みだ。そこではなく、上に乗ると良い。」
ルクスにそういわれると嬉々としてミウシアはルクスの上にまたがり首元に抱き着いた。
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「大きくなったな、ルクスは。」
「これ私も見てましたよ!真上からなのでここまでは見えませんでしたが!」
「あったかそうねー、ペットに欲しいわね。」
「裸でのった気持ちいいだろうな!がはは!」
「私のシェイドにも毛を生やすべきであったか...。」
毛が生えた蛇...トラちゃん、毛があればいいってもんじゃないよ...。
ヒュー兄がにこにこしながらうんうんと頷いてるのがすぅっごく面白い。
他の皆もミウちゃんがうらやましいって感じの表情をしてる。
あんなでかい動物は生きてた頃見なかったもんね。
....はっ、シーアが進行役だったにゃ。
「い、いやー、ルクス君は今回出番があったからにゃー。ミウちゃんもルクス君の自慢の毛皮にうっとりです。この表情からえーあいは高度の幸福感をポイントに変えてミウちゃんが一番一緒にいて気に入ったと判断したっぽいよー。」
実際、ピンチを助けてもらってる上にもふもふの体に顔をうずめてるからにゃ。
この後の移動時の乗り心地と速さで減点が入っても余裕でルクス君の勝ち~。
「順位をまとめると~、こんな感じでした!.....でした!....ちょっとヒュー兄!いつまでそうしてるにゃ!!」
「ああ、す、すまん。最終的な順位はこうだな」
ヒュー兄が大きめのフリップをドン!と机の上にだした。
1位 ルクス(ヒュム)
2位 ピョン→ルクニカ(ルニア)
3位 オセロ(シーア)
4位 ゲオグリオス(ジア)
5位 シェイド(デストラ)
---------未遭遇--------
6位 スミス(ウォルフ)
「遭遇してないアバターはウォルちゃんだけだねー。これからどんでん返しがあるのかどうか!次回もお楽しみください。以上!第12回!誰のアバターが一番ミウちゃんに気に入ってもらえるかランキングでした~!!またね~~~~!!」
カメラに向かって手を振る皆、ミウちゃんに見てもらうときに目立つようシーアもたくさん振っておこう。
両手をブンブンと振りながらカメラがシーア達じゃなくてちょっぴり上を向く。
そのまま収録が終わった。
「ミウちゃん見たらなんていうかなぁ??見せるのがとってもたのしみだね!!」
「ま、あたし達の暇つぶしなんだけどね。」
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後に全てを終えたミウシアが眷属達が作ったこの映像を見て、
「なんでこんなところまで見てるの!?私こと監視してたの!?」
と怒ったのは言うまでもない。
ちなみに、遠視の泉では上空から見下ろす形でしかミウシアを見ることはできないが、この時のVTRは各地にいるウォルフの発明品によってリンクを繋げられた超小型の魔物視点であったため、ウォルフが一番怒られることになるのだが、それはまだまだ先の話である。