社長室にて
※この物語はフィクションです。
絶対に真似しないでね!
「ワンワン。ルンルンは帰って来ると思う?」
ここは天国のダンダバ社長の社長室。沢山の液晶モニターがあちらこちらにある。エインや魔王ディオウスたちの一部始終の動きを観ていたダンダバ社長は、モニター越しに映っているヘルグループのワンワン社長に語りかけた。珍しくお菓子は一個も食べていない。
「そのためにアイツ等を送り込んだのだろう? まぁ戻って来たところでオマエがボロカスに言われるのがオチだがな」
何かを思い出すようにガハハと笑うワンワン社長。その声に少しムッとしたのかタバコを取り出すかのようにぺろぺろキャンディの包み紙をはがすダンダバ社長。
「……結局、本物のヘヴンズソルトの製造方法を記した手帳はどこにあるんだろうね」
「その謎が解けたら暴走している社員達も大人しくなるんだがな」
「元々ヘヴンズフーズのお得意様は君たちヘルグループだからね」
意味深な会話が終わったあと、ダンダバ社長はエインたちが映っているモニターを観る。そしてアイリーンが握っている聖剣シルヴァラールを腕を組んで眺めながら
「この世で最も愛するものを、彼女ならどうするかな……」
そう言ってモニターをボタン一つで全て閉じ、社長室を出てある場所へと向かった。




