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また弦を切ったあの子  作者: 角河 和次
夏蝉、鳴く
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夏蝉、鳴く 14

亜佑美先生はプロのダンサーだ。

様々なアーティストのツアーに同隊してダンサーとしてパフォーマンスを行なったり、自身でも公演を行なったりしている。

また振り付け師の一面もあり、アイドルグループの楽曲や、ダンスグループの振り付けの製作を行なったりもする。


そんな先生には16区ナゴヤに加入して初めての楽曲の振り付けを担当してもらい、その時からお世話になっている。

楽曲以外にも講師としてダンスの基礎を教えてもらっていた。

私の、強いては16区ナゴヤのダンスの元を作った人なのだ。


「それじゃあ準備して、この部屋に集合ね!」

先生に案内され久しぶりに入ったレッスンスタジオ。

最近は光の入らない暗い所でしか踊っていなかった私は、鏡にはっきりと映る自分の姿に少し懐かしい気持ちになる。


レッスン着に着替え、部屋に戻ってくるとすでに何人もの人が整列していた。

年齢は私よりも間違いなく上の人達。

その人達に紛れ私も整列する。

レッスンが始まるとこの人たちがどういう人なのか大体分かってきた。


ストレッチ、基礎トレーニング、やっていることはいつもと一緒だが、明らかに動きが違う

鍛え抜かれた肉体に、研ぎ澄まされた動き。

周りの動きについていけない。

私の身体が鈍っているのもあるが、周りの動きは無駄がなく早い。

気付けば基礎トレーニングが終わった段階で、2時間踊ったくらいの量の汗をかいていた。


「じゃあ始めましょうか!」

いよいよ本格的なレッスンに入る。

課題のダンスを曲に合わせて踊るという内容。

部屋の中にいる全員が同じ振り付けで踊るのだ。

ちなみに課題のダンスは昨日、先生からの連絡が来た後送られてきていた。

身体にも頭にも振りは入っている。


だが、いざ始まると力量の差に愕然とした。

振りは身体に入っている。

完成度はまだ低いがそれなりには踊れると思っていた。

見込みが甘かったのだ。


私の前で踊っている人達は、全員ダンスが完成されている。

しかも、私が完成だと思っていたものより更に上のレベルで踊っていた。

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