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また弦を切ったあの子  作者: 角河 和次
たりないぶたい
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たりないぶたい 26

入局許可証がなければテレビ局に入れない。

でも、私達の分の入局許可証を持った、合流組のマネージャーがいない。

慌て始めるマネージャー。

スマホで連絡をしようにも繋がらないらしい。


テレビ局のロビーで待ちぼうけになってしまった私達。

ひとまずソファーに座り連絡を待つ事になった。

地元テレビ局とはいえロビーは広く色んな人が行ったり来たりしている。


スーツを着た人、全身真っ黒の服を着た人、お洒落な服に身を包んだ人。

最近テレビ局でのお仕事も多くなり、服を見たら大体その人が何のためにここに来たか分かるようになってきた。


そんなロビーに置かれた大きなテレビ。

この局の番組がリアルタイムで流れている。

結構目立つ大きさなのに誰も見向きもしない。

それもそのはずで、エレベーターや楽屋などあらゆる場所に小型テレビが設置してあり局の中に入ったら嫌でも目にするからだ。


ギターの音がする。

誰も見てないと思うテレビから流れてきた音。


「これ戦楽フェスの生中継じゃない?」

マネージャーはテレビ画面を指差す。

それはついさっきパフォーマンスをしたステージ。

そういえばテレビ中継されるってMCの人が言っていたのを思い出す。


もしかしたら萌ちゃん達の演奏見れるかも知れないと思ったがあれから約30分以上経っている。

流石にもう終わっているだろう。

諦め半分でテレビを観る。


「さてー!残すところ1組となりました…」

MCの人が私にとって残酷な事実を教える。

確か萌ちゃんは10組中7番目。

やっぱり萌ちゃんの演奏は終わっていた。

そんなに都合のいい話はないんだとため息を吐く。


「あ、やっときた!」

マネージャーが立ち上がる。

別のマネージャーが私達の入局許可証を持って来たのだ。


「遅いですよ!なんで連絡してくれなかったんですか?」

珍しくマネージャーが怒っていた。

ロビーで散々待たされたのだから気持ちは分かる。

だけど、様子がおかしい。

私と居たマネージャーではなく、今来たマネージャーの様子がだ。

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