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また弦を切ったあの子  作者: 角河 和次
赤黄色の胸騒ぎ
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赤黄色の胸騒ぎ 46

劣等感とはいつも戦っている。

自分で上手く出来なかった事、人に注意された事。

ついでに、誰がやっていて自分がやれていない事も。

掘り起こせばキリがない。


だから、普段はなるべく考えない様にしている。

一々考えていては自分の身が持たないし、アイドルなんてやってられない。


ただ、一度考え始めるとそれが頭から離れなくなる。

今日だってそう。

頭の良さを自慢している様に見えたのが恥ずかしいと思うのは、もっと頭のいい人が世の中にいると知っているから。

自分程度の学力を持つ人は世の中に沢山いる。

そんな私が頭の良さを自慢するのは滑稽だ。


ましてや、自分がいつもお世話になっている先輩にそんな滑稽な姿を見せるなんて尚更恥ずかしい。

自分がそんな人間だと先輩達に思って欲しくないのだ。


ただ、自分でもややこしいなと思うのはやりたいことを見つけると猛進してしまう事。

アイドルもダンスもバンドもやりたいと思った事は人の目を気にしなくなる。

やらながら後悔や挫折する事はあってもやめる事はない。


不器用なのか、捻くれているのか、自分でも呆れてしまう。

進路の事についてもやりたい事が出来たらきっと頑張れるだろう。

とりあえず、オープンキャンパスは行っておこう。

気付けば勝手に焦って勝手に自己解決していた。


「さて、練習しましょう!」

私は勢いよく立ち上がりベースの入ったケースを背中に背負う。

自分から風呂敷を広げたくせに。


先輩達は突然話題を転換され少し混乱している。

そんな先輩達を急かす様に机の上のパンフレットを鞄に詰め込む。

全く我儘な自分である。

ただ、ため息を吐きながらも付き合ってくれる先輩達。

本当にいつも感謝しかない。


こうして、いつもの様に練習を開始した。

3次選考まではあまり時間がない。

来年の事よりも先ずは目の前の事だ。

結局いつもここに行き着く。


普段あまり考えない様にしているのは、こう言う所にも理由がある。

いつも自分の行き着く答えは同じなのだから。

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