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また弦を切ったあの子  作者: 角河 和次
卒業のあと
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卒業のあと 1

下駄箱から靴を取り出し上履き用のスリッパから履き替える。

ローファーという子もいるが私はスニーカーだ。

学校からの指定は特になく履物は自由がきく。

特別スニーカーに思い入れもないがローファーは履く気にはなれなかった。


駐輪場を通り過ぎ校門を出る。


“家から近いのがこの学校のいいところ”

自宅まで徒歩10分の道のりを歩く。

転校する前は名古屋の学校に通っていた。

幸いこの街の駅は快速が止まるため片道50分の道のり。

それでも、地下鉄での乗り換えなどもあり通勤ラッシュの時間帯は大変だった。

だから、どこからこんなに人が集まってくるのか、いつも不思議に思う。


住宅街を歩き気づけば家についていた。

田んぼが多い住宅地の一角にある2階建ての我が家。

玄関の鍵を開け家に入る。


「ただいま」

そういってリビングにいくとアールグレイの匂いがしてくる。


「おかえり」

母が紅茶を淹れていた。

母の淹れる紅茶は世界で一番美味しいと私は思う。

他の人の淹れる紅茶とは何かが違う、はっきりとはいえないが何かが違うのだ。


弁当箱を流し台に入れ、洗面台に向かう。

手洗いとうがいを忘れずし、リビングに戻ると母が紅茶を出してくれる。


やっぱり美味しい。


それを飲みながら一息ついていると、

「あなた宛に荷物届いてるよ」

母が思い出した様にいう。

どうやら私の部屋に置いてあるらしい。


“誰からだろう”

私は階段を上がり自分の部屋に入り、机に置いてある荷物を見つける。

誰からのものかすぐにわかった。


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