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また弦を切ったあの子  作者: 角河 和次
赤黄色の胸騒ぎ
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赤黄色の胸騒ぎ 42

私は洋菓子より和菓子が好きだ。

カステラもそうだが、甘すぎない上品さが好きなのだ。

とはいえ、甘い物を目の前にすれば何でも喜んで食べるのだが。


甘い物を食べている間は、大体気分が上がっている。

食べる事に気を取られて他の事を考えなくなっているからだ。


しかし、いくら好きとはいえこれを続けると確実に体重が増えてしまう。

食べている間はいいが、食べ終わった後そんな罪悪感が胸の中で漂う事がある。

人間とは矛盾した生き物だとこう言う時に思う。


お店を出て家に帰るまでの間、今日食べた物を振り返り背筋が凍る感覚に陥る。

正直小高さんにつられて食べ過ぎた。

しかも、少しではなくだいぶ。

しばらくは食生活を見直さなくてはならない。


アイドル時代、体型維持は仕事をする上で必須事項だ。

しかし、食べなければいいと言うわけではなく、ダンス踊る為の体力や筋力をつける為栄養を摂取することもまた必須。

ライブになれば2〜3日踊り続ける。

だから、それに耐えうるだけの身体造りも必要になるのだ。

体型維持と身体造り。

これを両立させなくてはならなかった。


近頃は便利な世の中になり色々な物を数値化できる様になった。

自分の身体に必要なエネルギーの量と栄養のバランスを数値化してくれたり、料理のカロリーや栄養素なんかも数値化してくれる。

スーパーに行けば、食品の詳しい成分などが記載され、レストランではカロリーやアレルギーなどの情報が記載されている。


おかげで、何をどれだけ食べればいいか、食べても大丈夫なのかを容易に知る事ができた。

アイドルを卒業した今でもその習慣は続けている。

辞めた瞬間体型が変わってしまったなんて恥ずかしいし、また人前に立つ事になった時、いつでも出れる様に準備しておきたいのだ。


色々な物が数値で見える様になった今でも、自分がどれくらいベースが弾けて、後何を治せばいいのかは分からない。

他のバンドは何が凄くて、自分に何が足りないのか数値化出来ればいいのにと思う。


そうすれば、こんなに自分に嫌気が差さなくても済むのだから。

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