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また弦を切ったあの子  作者: 角河 和次
赤黄色の胸騒ぎ
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赤黄色の胸騒ぎ 27

「3次選考は観客審査か。2次選考よりも正直想像つかないな」

一通り涼んだ私達の話題は3次選考についてになる。

今岡先輩は3次選考の詳しい詳細が書かれた紙を見つめながら呟くようにいう。


「正直、聴いてくれる人が俺たちの事をどう評価するかって分からないから不安だし、どう頑張ればいいかはっきりとは想像できてないよな」

私も含め、先輩達も同じ様に具体的なイメージがまだ湧いていない。

これは、つい最近あった二次選考でも陥った現象だ。


そこで、私達は去年の3次選考の映像を見る事にした。

世の中は便利なもので、調べれば大体知りたい情報が手に入る。

今岡先輩が慌てて家に帰り、持ってきたノートパソコンの画面を食い入る様に見つめる私達。


映像に映るライブハウスの観客席は観客で満席。

そんな中で演奏するバンド達。


映像を見ていると、私はアイドル時代の最後の仕事である2期生の選考をしていた時のことを思い出す。


審査員の顔色ばかりを伺う子、人の目を気にせずに自分の道を突き進む子。

様々な方法でアピールする子達がいた。


どちらも悪いとは言わない。

だが、それはどちらとも正解ではない。

観客や審査員の反応を感じ取り上手く対応する事。

つまり、正解は臨機応変という事になる。

アイドルのライブでは常にファンの視線を浴びる。

だから、これに気付けなければ人の前に立ち続ける事は出来ない。


稀に自分を貫き通した方が上手く行く事があるが、それは一部の才能を持ったものだけの特権。

凡人がそれをやろうとすれば理解して貰えるまでにかなりの時間がかかる。

努力すればというが、それは他人から見れば独りよがりになってしまう。


だから、この選考の難しさがよく分かる。

客観的に見れているから今は冷静に分析出来ているが、本番はそうはいかない。


もしも、自分達の曲が誰も興味がなかったら。

もしも、前に演奏したバンドが圧倒的な上手さを見せてきたら。

本番は一発勝負。

もしもを挙げればキリがないのだから。

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