表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
また弦を切ったあの子  作者: 角河 和次
赤黄色の胸騒ぎ
181/417

赤黄色の胸騒ぎ 24

CD探しに没頭していた私は、お目当のCDを見つけ上機嫌でレジに向かう。

当初の予定より予算を上回ってしまったが、今日はいい事があった。

少しくらい贅沢してもバチは当たらないだろう。


サブスクリプションが注目される様になった現在。

私もサブスクリプションは使っている。

月額料金を払えば、好きなアーティストの曲を聴き放題。

それはとても便利で、新しいジャンルの音楽も手軽に手を出すこともできる。

でも、私はCDを買う。

気に入った曲やバンドはCDという形で残しておきたいのだ。


レジへ向かう途中私は立ち止まる。

そして、目についたCDを手に取りしばらくジ

ャケットを眺める。

そして、そのCDも一緒にレジへ向かった。


お会計を済ませた私はお店を出る。

買ったCDをトートバッグに入れ、代わりにポータブルCDプレーヤーを取りだす。

真っ白なその機械に今買ったばかりのCDを入れる。

普段はパソコンに落とし込むのだが、それでは家に帰るまでCDを聞くことができない。

それを憂鬱に感じた私はこの機械を買う事にした。


家電量販店に探しに行った際、予想以上に種類があり驚いた。

デジタルな時代にあってもアナログを愛する人もまだいる。

その考えを持っているのは私1人じゃないんだと感動を覚えた。

でも、よく考えたらCDもデジタルの部類だ。

だけど、そんな事を考える間も無く技術が進歩している。

少しでも気を抜いたら置いていかれるくらいの速度で。


新しい物も時が経てば色褪せて行く。

そんな中で、CDというデータの記憶媒体は今もこうやって私の耳に新しい刺激を与えてくれている。

CDを発明した人はこんな付加価値がつく事を考えていたのだろうか。

もしそうだとするなら、これは血の通った偉大な発明だ。


私もこのバンドの様に誰かの耳に刺激を与える事は出来るだろうか。

3次予選に進めた事を喜んでいる現状の私にはまだ、それを考える余裕はない。

目の前の与えられた課題に全力で取り組もう。

それが今考えうる一番必要な事だと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ