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また弦を切ったあの子  作者: 角河 和次
赤黄色の胸騒ぎ
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赤黄色の胸騒ぎ 7

豊田先輩の姿がちらつく。

悲壮感を漂わせた姿を。

先輩は勉強していないのだから当然。

私は勉強してきた。

だから大丈夫だ。

自分に言い聞かせようとするも、もし勉強して点数が悪かったら目も当てられない。

その姿が想像出来てしまうのだ。


ポジティブとネガテイブはバランスが難しい。

バランスを取ろうにも一度どちらかに傾いたら修正が難しい。

私がポジティブでいられるのは周りの人達のおかげなんだとこう言う時に思う。


テストの答案が返される日。

ちょっと大袈裟かもしれないが、テストが返される事をこんなにも複雑にしてしまう。

友達も未だにいないこのクラスで一体誰の目を気にしているのだろう。


この学校は、授業毎にテストが戻ってくるため全ての教科が帰ってくるのに3日掛かったりする。

この気持ちを3日間続けるなんてかなり憂鬱だ。

そんな気持ちを抱えたまま答案が1教科、また1教科と返されていく。

テストの点数に一喜一憂しながら、3日間過ごしていた。

点数で表されるその結果はとても現実身のある代物で、自分の実力を強制的に突きつけられた。


テストが全て返されてから1週間後、学年の掲示板に定期テストの順位が張り出されていた。

朝登校した際、掲示板に一斉に生徒が群がっている事に驚いた。

順位と言っても張り出されるのは総合点数上位20人だけ。

私の学年は200人生徒がいるため、20位までに入るのはかなり難しい。

人だかりに圧倒された私は朝掲示板を見るのを諦め、昼休みに南校舎にいく前立ち寄る事にした。


人もまばらな掲示板の前で私は立ち止まる。

自分の名前を探すためでもあり、自分の学年の頂点が誰なのか興味があったからだ。

1位の生徒を見て私は気付く。

名前をみても名前が分からない。

私は軽く話す子はいても友達がいない。

だから、未だにクラスメイトの名前すら顔と一致しないのだ。


だから一覧をみて分かった事は、1位の生徒が女子だという事と2位と20点もの差があるという事。

そして、私が総合順位13位という事だった。

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