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また弦を切ったあの子  作者: 角河 和次
ありがちを叫びたい
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ありがちを叫びたい 49

テスト前日時刻はPM11時。

私はベッドの中にいた。

本番前は早く寝る。

それが私の習慣である。


今日も放課後、楽器屋「RACK」で勉強をしていた。

だけど、広い机で勉強していたのは私だけ。

先輩達の高校は私の高校より1日早くテストが始まったらしく、ここには来なかった。

お陰で勉強が捗った。


勉強はした。

あとは、力を出し切るだけ。

この日ばかりはテストの事で頭が一杯だった。


頭を使い過ぎたせいだろうか。

今日は眠りに落ちるのが早い。

気付いたら朝になっていた。


テスト当日。

当日と言っても休みを挟んで4日間、テストが続く。

だから、テスト初日といった方がいいかもしれない。

そんな事を考える朝。

私は眠い目をこすり朝食を食べる。


今日の朝食はお米、お味噌汁、卵焼き、納豆、サラダ、ヨーグルト。

ごく普通の朝食。

私は朝食をちゃんと食べる人間だ。


まず、紅茶を一口。

朝の一杯目は母の入れた紅茶というのが我が家の日常。

それは、朝食が洋食じゃなく和食でも変わらない。

和食に紅茶という組み合わせが特殊という事は、グループのメンバーがうちに泊まりに来た時に知った。


母の作った朝食を食べ終え、私は朝刊を読む。

今まで化粧にかけていた時間を新聞を読む時間に当てている。

新聞も毎日読んでいると面白いと気づく。

こうなったのは、鳩崎先生のお陰かもしれない。


「萌!そろそろ時間よ!」

母の声で我に返る。

ついつい、新聞を読んでいると時間を忘れてしまう。

というのは、ちょっと格好をつけ過ぎだろうか。

新聞を置き、洗面台に向かう。


歯を磨きながら、顔の状態を確認する。

朝は顔がむくんでいる事が多い。

だけど、今日はスッキリしている。

コンデション良さそうだ。


部屋に戻りカッターシャツに袖を通す。

衣替えがあった為、制服にが冬服から夏服に変わっている。

夏服と言っても、うちの学校はカッターシャツにスカート。

セーラー服や、夏用の制服は特別にあるわけではない。


寝癖などが付いていない事を確認し、リビングに戻る。

やはり短い髪はセットが楽でいい。

母からお弁当を受け取り玄関に向かう。


「テスト頑張りなさいよ!」

母の言葉に親指を立て玄関を出るのだった。

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