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第0話 プロローグというか単に書きたかっただけの本編と関係ない物語

読んでくれた方、評価お願いします!

この話は続きを書くか分からない作品なのでこの話にアドバイスを頂けると幸いです。

ゆっくりと俺は目の前にある本を開いた。


ーーーーーー


私は豊原 姫華(とよはら ひめか)、今日から高校一年生だ。

そう意識すると気分が高揚して、特に何があったわけでもないけど、高校生活に何故か期待をしてしまう。


これから私の新しい生活が始まるんだ!


そう私が軽い足取りで学校へ向かっていると……


横から唐突に自転車が突っ込んできた。


「きゃああああ」


「うおおっ!」


自転車には、同じ制服の男子が乗っていて、ぶつかった拍子に自転車から放り出されていた。

その彼は、起き上がりこっちを鬼のような形相で睨むと


「お前!どこ見て歩いてんだ馬鹿!」


と、少し声を荒げて言う。

私は一瞬その気迫に黙ってしまうが、すぐさま彼の身勝手な物言いに腹を立てる。


「あんただってちゃんと運転しなさいよ!100%が私のせいじゃないでしょ!?」


「なっ!……だ、黙れうすのろ!」


「なっ!う、うすのろとは何よ!言い方古いのよ!」


「うっせブス!」


そう言い残すと彼は自転車に乗り直し、足早にその場をさった。


「(ホントに最低なやつだった!もう、気分悪い!)」


……でも、顔だけはかっこよかったかな?


彼が放り出された場所には彼の生徒証が落ちていた。


……大澤 優輝(おおさわ ゆうき)、か。


私の胸には不思議なモヤモヤが生まれた。


ーーーーーー


「結局面食いじゃねえか!」


っていうか男の方何!?小学生ですか!?

そもそも漫画で出てくるキャラのブスとか可愛いとかいつも分かりにくいんだよ!

基本的に皆顔整ってんだろ!


俺はまた同じタイトルの別の本を開く。


ーーーーーー


「姫華……お、俺じゃ……駄目か?」


「えっ……どうしたの?優輝(ゆうき)?あらたまっちゃって」


そう茶化しつつも、いつもとは違う真剣な優輝に見つめられ、私の体は自然と動かなくなる。

その体の奥の方から熱まで込み上げてきた。


「俺じゃっ!お前の彼氏として不適かって聞いてんだよ!」


「………全然、駄目」


「なっ!」


「頼みかたが……なってない」


「……はあ!?………まあ、なんだ?


好きです、つ、付き合ってください……でいいのか?」


「良くできました」


「おい……返事はどうした」


「っ!……も、もちろんいい……よ?」


向かい合った二人の熱は当分収まらなかった。


ーーーーーー


「何様だよ!?」


男も男でふわふわした告白で駄目だと思いはしたが、女は本当に何様だよ!

頼みかたがなってない!?良くできました!?


……お前の態度がなってないわ!


俺はまた違う巻を開く。


ーーーーーー


「来ないで!」


「待てよ姫華!」


私は見てしまった。

優輝が元カノって言ってた女の人とキスしてるのを。


……もう、信じられない。


「あの人は元カノでもう好きじゃないって言ってたじゃん!」


泣きながらに私は叫ぶ。


「あれは違う!あいつが無理やりしてきただけだ!」


「そんなこと言ったって信じられないよ!!」


そう言いつつも、私の中には不安がずっと残っていた。


……このまま、終わっちゃうのかな?


こんな終わりかたで好きな人と離れちゃうのかな?


どうして意地を張っちゃうの私?


すると、彼は私の手を掴むと、私を自分の方へ強引に回転させた。


「じゃあ、信じさせてやる」


「なっ、なにをす…………んっ!!!」


彼は私を抱き止めると同時に口を口で塞いだ。

口づけしたところからゆっくりと私の体の力が抜けていく。


「……これで、信じてくれた?」


依然抱き止めたまま話す彼と目を会わせられないままの私は赤い顔のままうつむいて


「………うん」


と言うしかなかった。


ーーーーーー


「ちょろいな!」


信じられない!っていってたのにキスだけで許します!ってどんなけチョロイン!?


男は自分のキスにどんだけ価値があると思ってんだ!?


……っていうか


「こんなことあるわけねえだろおおおおおっ!」


俺は地面にその漫画を投げつけた。


「ホントにどうしたのお兄ちゃん。私の少女漫画読みたいって言うから貸したのに急に叫んだり挙動不審になったり、挙げ句のはてには地面に叩きつけるなんて……」


「お、おお……すまん心音(ここね)


「っていうかお兄ちゃんさっきから聞いてたら少女漫画全否定じゃん。恋愛全否定じゃん」


「ふっ……こんなのは本当の恋愛じゃないんだよ……」


「ワー、流石彼女いない歴が年齢のお兄ちゃん。恋愛マスターだね(棒読み)」


妹に軽く(?)馬鹿にされてはいるが、この話の主人公は俺。

これから始まるのは、恋愛観が少しひねくれている俺 河堀 祐也(かわほり ゆうや)の物語。いや、日常だ……。


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