表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Lazward

作者: 水波形



「私ね、魔法使いなんだ!」



幼少の頃、虐められていて泣いてたオレに、


全く知らない女の子が笑顔で言う。



茜色に染まる空を彼女は箒にまたがって飛ぶ。


地平線に沈む太陽が海に反射して、円になっていた。



「一緒に飛ぼう!」



にっこりと、純粋な笑顔で彼女は手を差し出す。


その笑顔にオレは、少し見とれてしまう。



「うん!!」



でも楽しそうで、嫌なことが全部忘れられそうで、


彼女の手を握った。



「いっくよ~!!」



箒にまたがり、二人乗り。


バランスのとり方を知らないオレは思わず彼女にしがみつく。



「大丈夫だよ!」



そんなオレに彼女は楽しそうに笑う。


ゆっくりと力を抜いていく。



「……わぁ~!!」



高い。


雲が横にある。


いつの間にか、オレのいた島を見下ろしていた。


いつしか夕焼けは消えていた。


ゆっくりと空は群青色に染まっていく。



「さぁ、何処に行く?」



空を駆ける。


屈託のない笑顔で。


一緒に駆ける。


無邪気に笑いながら。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ