仲間達と
「あら、ここに固まってたのね」
ちょうどその時、イリアと美久がこちらに歩いてきた。イリアは特に良い笑顔をしているな。つっかえたものが取れたのだろう。
「みんな、楽しんでいるかな?」
「ああ、最高の席だ。イリア、君だって楽しんでいるか?」
「あはは、そうだね。こんな日が来るのを、すごく待ち望んでいたからさ。はしゃぎすぎないように、ちょっと意識しているぐらいだよ」
「いいんじゃねえのか、ちょっと羽目を外したって? いつも真面目すぎるぐらいなんだから、たまに壊れてもみんな許してくれるって。……あれはちょっと壊れすきだと思うけど」
暁斗が指差した先には、完全にダウンして空とレイルに担がれるシューラの姿があった。明日は、二日酔いの頭に説教がさぞかし響くことになるだろう。みんな苦笑するしかない。
「そういや、俺たちは明日帰るけど、イリアさんはどうなるんだ?」
「ああ、全員にはちゃんと話していなかったね。あたしも、赤牙に復帰することに決まったよ。だから、みんなと一緒にバストールに戻ることになるね」
「本当? じゃあ、またイリアさんと一緒に仕事できるんだね!」
ちなみに、俺は今日まである程度の時間を共に動いていたので知っていた。歳も同じだし、これからは正式に家族なのだから、敬語も外れている。
「イリアが帰って来て、ようやく赤牙のメンバーがちゃんと揃うわね。アトラはまた騒ぐだろうから、フィーネに頼んで縛っとかないと」
「はは、あいつもどんどんガード硬くなってて大変だろうな。あ、そういや……今さらだけど、ミルフィって呼んだ方がいいのか?」
「ああ、いいわよ美久のままで。愛称っぽくて気に入ってはいるし、今さら変えるのも呼び慣れないでしょ? それに……ミルフィに戻るのは、パパを助けた後だって決めてるからさ」
「……なるほどな。じゃ、とっとと助けてやろうぜ、親父さんを。俺らもいるんだ、次は絶対上手くいくって」
「あは、そうね。あんたが言うと、ほんと軽くやれちゃいそうだわ」
「へへっ、カイだけじゃねえぜ? オレ達が揃ったら……」
「怖いものなんてない。だな、コウ」
「ちょっ、オレが言ってる時は取るなっつーの!」
「あはは。コウもなかなか締まらないよね」
話を聞く限り、そう簡単でないのはみんな分かっているはずだ。だが、その前向きな姿勢は見習うべきなのだろう。気負いすぎたところで、良いことはないからな。
「みんなは、本当に仲良しなんだね。暁斗が言っていた通りだよ」
「へえ? お兄ちゃんがどんな風に言ってたか、ちょっと気になるなあ」
「おいおい、本人たちには内緒にしてくれって言っただろ?」
「ふふ、ごめんごめん。…………」
「ん、どうした、イリア?」
「何か、改めて感慨深いなって。一度バラバラになっちゃったみんなが、こうしてパーティーを楽しんでいる事がさ」
言われて、改めて見渡してみる。人間も、獣人も、同じテーブルを囲み料理を食べ、笑顔で言葉を交わしている。向こうではザックとネロが一緒に飲んでいるのも見えた。フィオもフードを外した状態で、アイシャ達と会話している。あの演説と今回の功績で、少なくともこの塔の皆には受け入れられたようだ。
もちろん、全てのわだかまりは消えていないだろうが……確かに、感慨深いかもな。
「だけど、これが当たり前なんだよね。みんながそれを思い出せたんだから、もう絶対に大丈夫だよね」
「その当たり前を思い出させてくれた瑠奈ちゃんと浩輝君の言葉は、この国の歴史に残ってもいいと思うよ。少なくともあたしは、あれにすごく救われたから」
「う……あ、あはははは。そっちは、早く忘れられてほしいかなーなんて」
「う、ううぅ……思い出したくなかった。マジ、顔から火が出るっての……」
「良いじゃないの。あれ、あんたらの素直な本音でしょ? 良い言葉だったじゃない」
「本音なのはそうなんだけど……ああ、もう! せめて暁斗はすぐに忘れてよね! まさか聞いてるだなんて思ってなかったんだから……!」
「いや、忘れるわけないだろ。大切な兄弟とか言ってくれてたよな。へへっ、お兄ちゃんは嬉しかったぜ!」
「だ、だから近いって言ってるでしょ!」
からかうのが好きなところがある瑠奈だが、実は自分が受けに回るとかなり脆い。暁斗はさっきまでの涙目が一転、本当にはちきれんばかりに尾が揺れている。
「でも、久しぶりのバストールはもちろん嬉しいけれど、大鷲のみんなとお別れって考えると寂しくもあるね」
「そうだな、俺もだいぶお世話になったし……今度は、何か事件とか関係なく、会いに来たいな」
「まあ、今生の別れでもあるまいし、いくらでも会いに来る機会はあるわよ。で、あんたはいいの、浩輝? 飛鳥ともお別れなのよ? 何か言っといた方がいいんじゃないの?」
「ぐっ!? な、何かって何だよ……」
「それ、私に言わせるの? あーあ、本人にどころか他人にも言えないなんて、ほんっとに根性無しね。そんなんじゃ、一生かかってもどうにもならないんじゃないの?」
「うぐぅ……」
「うーわ、お前ほんとキッツイな」
……な、何だか、ものすごく胸の辺りが痛むぞ? 浩輝だけでなく、蓮も血を吐きそうな顔をしている……。
「しょうがねえだろ? まだ知り合ってから大した時間も経ってねえんだぜ? こんな風に考えてるのとか、最悪キモいと思われるかも……」
「ふーん。要は、嫌われるのが怖くて、勝負に出れないんだ? 負けるのが怖いから、自分でリング降りちゃうんだ? で、気付いたら不戦敗で予選落ち、さようならと」
「ぐふっ!?」
し、心臓に、何か見えない刃でも突き刺されたような苦しさが……蓮が突っ伏した。美久、俺たちの事も意識して言っているな……?
「ううぅ……お、オレだってそれなりには頑張ったっつーの! これからもずっと友達でいてくれって言ったので、オレには限界だよ!」
「あら、何もしてない訳じゃなかったのね。それだけ聞いたらフる時の言葉っぽいけどまあいいわ。根性無しからヘタレにランクアップしてあげる」
「上がってんのかソレ……?」
「でも、まだまだよ。いい? あんたはバストールに帰る、飛鳥はアガルトに残る。あんたが好感度を稼げるチャンスってほんとに短いのよ? チンタラしてて、他のやつに取られちゃってもいいの、あんたは?」
「そ、それは……分かってる、けどよ」
「分かったなら、貴重な時間を無駄にしてる場合じゃないでしょ? さ、行くわよ!」
「ふえぇ!? ち、ちょっと待てって! 行くったって何を、って、い、いでででで! 耳引っ張んな耳!!」
「告白しろとまでは言わないけど、最後の夜なんだから、せいぜい仲良く会話しなさい! 途中で二人っきりにしてあげるから任せときなさいって!」
「よ、余計なお世話だっつーのおぉ……!!」
「やべ、超面白そう。俺、ちょっと着いていくぜ!」
「……やれやれ。じゃあ、おれも行こうかな。どうなるか気になるし、やりすぎないようにさ」
そんなこんなで、半ば強引に美久に連行された浩輝、それから蓮と海翔がその場を離れていった。……恋愛とは、どこも大変なものだな。
「本当に元気なんだね、みんな」
「あはは……落ち着きが無いってはっきり言っていいよ? コウなんて、本当にウブなんだから。ね、ガル」
「あ、ああ……だが、あいつは、あいつなりに頑張っているんだと……思う、ぞ?」
そこで何故俺に聞いてくるんだ。……何だろうか。自分を慰めているかのようで、妙に情けない。暁斗とイリアは苦笑している。イリアにも気付かれているか……なおさら情けない、と言うよりそこまで分かりやすいのか、俺は……?
「恋愛と言えば、暁斗はどうなの? 鈍感朴念仁お兄ちゃんも、いい加減そっちに興味は湧かない?」
「お前にだけは絶対に言われたくねえ事をよくもまあサラッと吐きやがったな……別に興味が無いわけじゃないっての。ただ、自分が好きって思える相手とまだ出会えてねえってか……」
「余裕がある奴の考え方だ。贅沢な悩みだな?」
「そっちもお前には言われたくねえ! お前が来てからひと月の間に、学校にはお前のファンクラブが出来てたってのに」
「……な、ん、だって?」
先程の報復でも軽くするかと思った矢先……声が軽く裏返った気がする。な、何だそれは、ファンクラブ? 俺に?
「すごかったらしいぞ? 人数聞くたびにファンの数は増えてたし。あ、ちなみに何で俺が知っているかと言えば、それの発足を焚き付けた裏顧問が父さんだからだ」
「……慎吾のやつ……!」
「でも、あたしにも分かるよ。ガルフレアさん、本当にアイドルとかモデルとかしても大人気になれる外見しているし」
「うん、ほんとにそれはそうだよね。それに中身も誠実だし。ガルみたいな素敵な人と付き合えたらほんとにいいんだろうね。ふふ、なんてね」
「!!」
思わぬタイミングでのそんな言葉に、尻尾が爆発するような勢いで全身の毛皮が逆立った。……い、いや、冗談なのは分かっている、んだが、それは……。
「無自覚ってこえーな……」
「あはは……でも、暁斗もけっこう似ているよね、ガルフレアさんに。見た目もだけど、雰囲気もどことなくさ」
「見た目は種族のせいだろ? 強いて言えば金髪ではあるけど……さすがにガルと並ぶと自信がないって」
「でも実際にモテてたじゃん、暁斗。どう、イリアさん、お兄ちゃん貰ってくれない? どうにも心配でさ」
「お前はまず自分の心配をしろ!」
「ふふ。そうだね、相手がいないならあたしが貰っちゃおうかな?」
「って、お前も乗るなよ、イリア!」
照れと困惑でか、わしゃわしゃと髪をかき乱す暁斗に、女性二人は顔を合わせて笑っている。男二人、揃って手玉に取られているような状態だ。
「フフ、皆さん楽しそうですね」
そんな状況に割り込んできた声は、ギルドのメンバーではなかった。スーツを身にまとったその男は、あれだけ飲んでいたにも関わらず何とも平然としていた。
「レイルさん。シューラさんは大丈夫そうですか?」
「大丈夫の定義によりますね。まあ、会場で粗相を堪えたのは見上げた根性でしょうが、明日は二日酔いで死にそうになっているのはまず間違いないかと」
「あはは……」
「レイルさんは、顔色ひとつ変わっていませんけれど、かなりお強いんですね」
「表に出ていないだけで僕も酔ってはいますよ。おかげで、少し口が軽くなっている気もします」
そうは見えないな……そもそも、彼がこの佇まいを乱す様は想像できないが。
「あなたと個人的に話す機会は初めてですね、暁斗さん。瑠奈さんの演説を聞いていたので、お話ししてみたかったんですよ」
「もう、レイルさんまでその話!」
「はは。色々ありましたけど、何とかなって良かったです。……話してみたいってのは、俺がハーフだからですか?」
「それもありますし、瑠奈さんがあそこまで敬愛しているお兄さんとはどんな人か、と言う興味ですね」
「あ、レイルさん、あまり言い過ぎないでくださいね? お兄ちゃん、すぐ調子に乗っちゃうから」
照れ隠しのようなそんな言葉に、レイルは笑っているし、暁斗はまた尻尾が高速で揺れ始めた。
「ですが、あの時は少々意地悪すぎたと反省もしていますよ。お兄さんの事はさすがに知らなかったのでね、申し訳ありません。イリアさんも怒らせてしまいましたからね」
「それはもう気にしてないですよ。むしろ、おかげで色々と見つめ直せたし、感謝してるぐらいです」
「あはは……あたしこそすみませんでした。嫌味に突っかかったりもしてしまいましたから」
「フフ、そう言ってもらえると有り難いです」
瑠奈はともかく、イリアはレイルを苦手そうにしていたが、彼の本音が語られた事、そしてネロから聞いた話により、態度はかなり軟化しつつある。
「ああ、そうだ。口が軽くなっているついでに……もし皆さんが良ければ、この会がお開きになった後に、僕の部屋に来ていただけますか?」
「レイルさんの部屋に?」
「ええ。少し、お話ししたいことがあるんです。例えば――僕が獣人を嫌うようになった理由なんかを、ね」
その言葉に、みんなが真面目な顔になった。
「……良いんですか?」
「僕が話したいと思ったから提案しているんです。お礼に、と言うのは変かもしれませんが……けじめのようなものですよ。もちろん、興味が無いならば無理にとは言いません」
「いえ、そんな事はありません。やはり、それを疑問に思っていましたから」
「フフ、ならば待っていますよ。では、僕はこの辺りで。慌ただしくて申し訳ないのですが、後で時間を作るためにも挨拶は済ませておく必要がありますからね」
「はい、ではまた後で。お疲れ様です!」
言うが早いか、レイルは席を立つ。これは、帰る前に良い機会を得ることが出来たな。そう考えていると、今度はアイシャ達の姿が見えた。
「やっほー、みんな飲んでる?」
「ああ。あなたは……出来上がっているようだな」
「先輩、酒癖悪いんだからこの辺にしてほしいんですけどね……」
「なーによ、こんな時ぐらいいいじゃないの、ねえ? それに、まだ仕事があるんだから理性ぐらい保ってますー」
「仕事?」
「あー、うん。ほら、フィオ君に話を聞きたいって言ってたじゃない? 機会なんてここしかなさそうだから、色々聞かせてもらってる最中ってわけ」
「フィオ君のこと、記事にするつもりなんですか?」
「その辺、今ははっきりと書くのは難しいのよねー。私としては、こういうことはしっかりと広めるのも大事だと思うんだけど。少なくとも、この国だけでも広める良い機会だとは思うから、一応バストールの方に打診はしてみるつもり」
「ああ……」
フィオという、非常に特殊な存在。その情報が世界に流れていない理由は、バストールが、ひいてはギルドが強力な情報規制をかけているからだ。無論、噂が広まることを完全に防げてはいないが、報道機関などにより拡散される事は確実に防がれている。
赤牙に行った後、海翔が「実は、ヒトと一緒に暮らす高位UDBって噂は見たことあったんだ。けど、そんだけの事の割にソースも全く見付かんなかったし、正直眉唾だと思ってたぜ。どうせ、ペットか何かのUDBの話に尾ひれがついただけだろうってな……実際、噂は尾ひれどころか背びれも尻尾も角も生えたって感じだったし」と語っていた。後から分かったが、適当な噂で攪乱したのもバストール側の仕業らしい。
その理由は単純で、フィオの身の安全のためだ。周囲は、彼がどれだけ善良であるかを知っている。だが、それ以上に、UDBをただ恨んでいるだけのヒトの方が多い。そんな人々が彼の存在を知れば……その懸念から、まだ規制は続いている。
フィオ自身は、焦らず行かなきゃ目的は果たせないからね、などと言っていた。バストールの、カルディアの中で受け入れられるだけでも、大変な苦労があったと聞いている。
「まあ、纏めはしておくわよ。いつかフィオ君が堂々とできるようになった時に、全力で協力するわ。違う生き物だって一緒に生きられる、だものね?」
「……そうですね。私は、本当にそうだって思います」
「ああ。それはそれとして、なんだけどさ?」
……真面目な顔をしていたアイシャが、ものすごく悪戯っぽい視線を瑠奈に向けた。
「瑠奈ちゃん! あの演説と、その後の色々について、今からインタビューさせて!」
「……え? え、えええぇ!?」
唐突な提案に、瑠奈が悲鳴を上げた。
「いやあ、そっちも大事なことなのよ! もちろん浩輝君と飛鳥ちゃんにも順番に声かけるつもりだけど! あの演説みたいに心に響くコメントが欲しいの!」
「で、でも、あれって勢いで話しただけで……そ、そんなの無理ですよ!」
「いけるって、大丈夫大丈夫! お姉さんに任せて、自然に喋ったらいいのよ!」
「……コリンズ」
「先輩、そうなったら止まらないんですよ……酒入ってるから余計に」
瑠奈の抵抗を構うことなく詰め寄っていくアイシャ。……確かにこれは諦めが悪そうだな。それに、言っている事には一利ある。望むかどうかに関わらず、瑠奈はこの国の均衡に大きな役割を果たしてしまった。
その後、しばらくは抵抗していた瑠奈だが、アイシャに聞き入れる気がないと理解すると、観念したらしい。
「う、うぅ……分かりましたよ! でも、本当に面白いことは喋れませんからね!」
「やったあ、ありがとう!」
「ごめん、瑠奈さん。それなりにお礼はするから……」
やはり押しに弱いな、瑠奈は。人の事は言えないが。他の二人も、間違いなく負けるだろう。
「じゃあ、ちゃっちゃと行ってちゃっちゃと終わらせてくるね!」
「お、おう……ヤケになってないか、お前」
「あはは。あたしもちょっと行ってくるね、挨拶したい人がけっこういるし」
そんなこんなで、残ったのは俺と暁斗の二人だけだ。めまぐるしい状況に二人で苦笑していたが、ふいに暁斗がぽつりと呟いた。
「……でも、良かった」
「何がだ?」
「あいつ、良い環境で過ごせたんだなってのがよく分かるから。赤牙のみんなが良い人だってのも、よく分かる」
「……そうだな。ギルドでの暮らしは大変でもあるだろうが、同時に成長もさせてくれる。ずっと見ていても、その早さには感嘆するばかりさ」
「はは。俺も、その一員になったら、ちょっとは成長できるのかな?」
「できるさ、お前ならな。色々と考えることはあるだろうが……お前には、みんなもいるからな」
彼の血の葛藤。その答えを彼が探している以上、俺はそれを導いてやりたい。彼には、それを支えてくれる友人がいるのだから、大丈夫だ。
「なあ、ガル」
「何だ?」
「ありがとう。みんなを、瑠奈を、支えてやってくれて」
「……それが、俺の望みだったからな。それに、俺自身が支えられた事だって山ほどある」
俺はみんなを護りたかった。そう俺が望んだんだ。だから……だけど。
「だがな、暁斗。俺では、見守る事は出来ても、血を分けた兄の代わりにはなれなかった。お前でなければ、駄目だったんだ」
「……俺じゃなければ、か」
「きっかけはどうあれ、彼女はお前を必要としている。それは、間違いなくお前の居場所だ。それだけは、言わせておいてくれ」
「……うん。ありがとう、ガル」
居場所――居場所、か。
もしも俺がみんなに求められているのだとすれば、俺の居場所はここにあるのだろうか。そのために、みんなの平穏を奪うことになったとしても。みんなを護るために、みんなを危険に晒すのならば……俺は。