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「紹介するね、うちのクラスの佐藤 恵くん」
「恵です!絶賛彼女募集中です!」
元気よくキメ顔で言う
「だハハハッ素直〜」
方や笑われ
「……」
方や無視された
「私、月島 陽葵、でこっちは 有村 雪ちゃん、2人とも2年生でーす」
どうやら2人とも先輩らしい。
月島先輩の方は肩の辺りまで伸ばした金髪で俺と似た髪の束ね方をしている。ガッツリメイクとネイルをしていて、とても明るい人という印象。
有村先輩は腰の辺りまで伸ばしたストレートの黒髪。今の所ずっと本を読んでいて、よく分からない人だが、とても姿勢がよく、かっこよく見える。
「それにしても良かった〜佐藤くんが来てくれて、ほら部活って3人以上じゃないと認められないでしょ?」
「今まで入ってた3年の先輩が転校しちゃってピンチだったんだよねこの部活」
「へ〜意外と人いないんですね」
どうやら部活を面倒だと感じる人が少ないらしい。
「それじゃこのボランティア部の説明を始めるから席について」
霧島先生が部活動の説明を始めようとすると
バダン!
「すいません!まだ入部まにあいますか!?」
勢いよく扉を開き、息を切らした女子生徒が入ってきた。
「まだ大丈夫よ、ほら落ち着いて」
〜しばらくして〜
「私、倉本 百って言います!よろしくお願いします!」
「元気でいいね〜」
「……」
とっても素直な頑張り屋って感じの子。1年生らしい。同級生だ、仲良くしよう。
どうやら迷っていたらしい。
「それじゃ改めてこのボランティア部の説明をするわね」
それからしばらく説明を受ける。内容は案内に書かれていたことと同じ。
その後、予定を伝えるという名目でみんなと連絡先を交換しグループを作った。
どうやって連絡先を交換しようかと考えていたがとても自然な形で手に入れることができた。
ラッキー♪
「それじゃ今後はグループに内容を送るからよろしくね?それじゃあ解散!あっ佐藤くんはちょっと残ってくれる?」
「はい?あ〜分かりました」
ほかのみんなと一緒に教室を出ようとした時、
霧島先生に呼び止められた。
なんだろう、なにかまずいことでもしただろうか。
教室には、俺と霧島先生の二人っきりになる。
「いや〜本当に佐藤くんが来てくれてよかったよ、この部活の危機だったからね」
「確かに人少ないっすよね、まぁ俺が来なくても、倉本さんが来てたんで部活としては成り立ってたでしょ?」
霧島先生は窓から外の景色を見ていた。
「違うんだよ」
教室の温度がグッと下がるのを感じる。
「'男の子'の君が来てくれたから良かったんだよ?」
「どういう……」
「私ここの卒業生なんだ、でね、このボランティア部に入ってたの」
「へ〜」
「だからこの学校に来て、この部活が残ってたのびっくりしたな〜」
なんだろう普段の元気な霧島先生からかけ離れた、不気味さを感じる
「ねぇ、私の頃この部活でどんなことしてたか知ってる?」
俺は無言で首を横に振る。
霧島先生はクルッと俺の方に振り返ると左手の人差し指と親指で輪っかを作り、右手の人差し指でその輪に出し入れを繰り返す。
「こんなことヤッてたんだ」
「……」
「2年生の2人を見るに今じゃやってないみたいだけどあんな楽しいことヤラなきゃ損だよ、私が説得すればみんな食いつくと思うんだ」
「……」
「でもね、それじゃ〜面白くないから〜、佐藤くん、あの3人を堕として見てよ、期待してるぞ♡」
霧島先生は俺の肩をトンっと叩くとそのまま教室を出ていった。
その時の先生は妖艶な笑顔を浮かべていた。
ふん、なるほど
腕を組みしばらく考え込む。
このギャルゲとエロ漫画を混ぜたような展開、普通の男の子なら興奮しないやつはいないだろうね、実際前世の俺だったらそうなっていただろう。
しかし、顔には冷や汗が流れる。
「…スゥゥ…詰んでね?」
よし、百合ルートの線路は引いた!次回からはメインの精神的なBLルート作りだ!




