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教室に行くと、既に何人かの生徒がいた。
もうに友達を作ったのか楽しそうに話している者もいれば、1人机に突っ伏して寝ている者もいる。
この世界では共学の高校というのは珍しくはないのだが、男子のクラスと女子のクラスで分かれていて、この学校も例に漏れない。女子のクラスが1つ、男子のクラスが4つ、各30人づつの計150人で1学年である。
可愛い女の子沢山いるといいな〜
女の体に生まれたからと言って俺の恋愛対象は前世と変わらず女性である。
中学の時は地域の問題なのか男子しかいなかったので楽しみにしている。
……もうすぐ三十路のおじさんが言っていい言葉じゃないな……
初めての高校生活に夢をふくらませていたのに、急に昔の恥づかしい言動を思い出して気分が落ち込んでしまう時のような感覚に襲われる。
そんなことを考えながらも席を探す。
出席番号は確か5番だったので窓際の1番後ろ、ラッキー
荷物を片付け、どう時間を潰すか考える。既に話に花が咲いている所に急に割り込むのも難易度が高い、はぁ〜中学の時はどうやって友達作ったんだったかな〜
「うぉっすげ〜傷だな」
色々と考え込んでいると、目の前の席に荷物を置いた生徒が声をかけてきた。
「だろ〜小さい時喧嘩でやられたんだよ」
「ふーん、俺、小清水 蓮、蓮でいいぜ」
「佐藤 恵、こっちも恵でいいよ」
蓮が右手を差し出してきたので、その手を握り返す。
ほう、この手、結構殴り合いの喧嘩してきた口だな……
俺の得意技と言えばいいのか、相手の手を触ることで、そいつがどれ程の腕っ節なのかが分かる。
細身ではあるがこれは勝ってきてるやつの手だ、できるな、コイツ
「ん〜そんなに手をまさぐられると、流石に恥ずかしいんだが」
「おーおーごめんごめん、癖で」
慌てて手を離す。
「直した方がいいぜ?その癖、勘違いされるぞ?ほら、高校は掘られやすいってよく言うだろ?」
「アメリカの刑務所かここは、男子校ならまだしも共学だぞ?しかもここは美人も多いで有名なんだぜ?ないない……ないよな?」
女性の少ない世界、だが男の性欲は健在、自然とその矛先は同性に向いてしまう、この世界ではよくある話らしい……怖い
「はーい皆さん席に着いてくださーい」
ちょっとした不安を覚えていると、どうやら全員集まったらしく、着席を促す女性の声が響く。
それまで騒いでいた一同は静まり返る。
スーツを着た女性が教卓に立つ。
髪の毛は短く明るい茶色、身長は160cm程だろうか小柄ではある、そしてどこがとは言わないがたわわに実った膨らみに目を奪われてしまう。
「今日から、この1年4組の担任になります、霧島 萌香です!よろしくお願いします!」
元気な自己紹介
誰かが口を開いた
「おっ…女の先生だ〜!!」
「「「ウオオオォォォォ!!」」」
教室中に歓声が響く。
もちろん俺も蓮の声もその一部である。
女性の教員というのは割と珍しい。
しかも若い、23か4と言った辺だろうか、席の位置といい担任といいついてるな〜
歓声の声を止めたのはチャイムの音であった。
「ほらほらみんな、喜ぶのは後にして、入学式の為に移動するよ」
「「「はーい!」」」
初めての高校生活、楽しくなりそう




