勇者としか呼ばない理由
アルside
あれから言うとはいったものの、ネオは黙ってしまった。
そんなに無理して話さなくてもいいのにな。
そう思った俺は無理に話さなくていい、と言ったのに
ネオは言いたいけど、もう少し時間をくれ、とだけ言って黙った。
「なぁ、、本当に無理に話さなくてもいいんだぞ?」
「いや、、話したいんだ」
、、、まあ、本人が話したがっているなら仕方ないか。
「じ、実は、、、」
「人間を名前で呼んだことがなくて
どう呼べばいいかわからないんだ、、」
「え?、、それだけのこと!?」
「な、それだけってなんだ!」
「はは、ネオはおもしろいな」
「こっちは真剣なんだぞ!?」
「そんな理由なら身構える必要なかったなー」
「そんな理由じゃなくて重大な理由だ!」
「まあ、そういうことならアルって呼んでよ」
「え”」
俺がアルと呼んでほしいというとネオは固まってしまった。
俺もネオのことを呼び捨てで呼んでいるしそれぐらいは
普通だと思ったのだがネオはどうやら違うみたいだ。
そのままネオは数十秒固まった後、
顔をあからめながら小さい声でつぶやいた。
「っ、、ァ、アル、、?」
「ふは、普通名前呼ぶだけでそんなに顔赤くなるか?」
「からかうなぁっ!これでも勇気を出したんだよ!」
「、、、かわいい、」
ぼそっとつぶやいた言葉だが、ネオには聞こえていたようだ。
「へっ!?か、かわいいってなんだ!俺はかっこいいがいい!」
「ごめんって〜」
まあ、これでネオも一つ苦手を克服しただろう。
俺の後をつけてきた罰でネオの意外な一面が見れてよかった。
これからもさっきのでいじろう。うん。
「ま、これからもよろしくな、ネオ」
「よろしくな、ア、アリュ!あ、噛んだ!?」
「噛んでるじゃん、そんなに名前呼びづらかったか?w」
「〜っ、違う!緊張して噛んだだけだ!!!」




