言い訳
アルside
ドラゴンを討伐したのはいいが、、、
「すみませんでした、、、」
こいつ(魔王)どうしようか。
「なんでついてきてたんだよ、まず。」
「いや、、体調崩してたから心配で、、、」
「んで、俺の後をひたすらつけてきてたと。」
「ごめんなさい、、、」
おそらく俺が貫通の能力持ちってことはバレたよな、、
ったく、ネオが俺らに敵対心がないことから油断していたか、、。
貫通持ちってことは俺が本当に信用できるようになってから
ネオに話そうと思っていたんだが、仕方がない。
「、、んで?俺になんか質問はあるか?」
「勇者、お前は、、、貫通持ちなのか?」
「あぁ、そうだよ。俺の最強の切り札と言っても過言ではない。」
、、、まあ、厳密に言えば最強の切り札ではないがな。
「はぁ、、、こんな重大な秘密、バレたくなかったんだけどな。」
「ごめんなさい、、(」
どうやらネオはめちゃくちゃ反省しているようだ。
まあ、貫通という能力は強いし、珍しい。
そして俺の後をつけてきたことによって俺の切り札を
盗み見た上にそれが俺が知られるのを嫌がっているからだろう。
ネオにも案外ヒトの心はあるもんだな、と思いながら睨む。
「まじでごめんって、、、」
「はぁ、、、もういいよ、仕方がない。」
「俺が貫通の能力持ちってことは誰にもいうなよ?」
そう釘を刺すとネオは首を縦に振る。
「お詫びと言ってはなんだが、、これをあげるよ」
「なんだこれ?ネックレスか?」
「防護の魔法がかかっているネックレスだよ」
「へぇ、、珍しいな、街にもこんなのは売ってない。」
「俺はあまり外に出ないから使う機会がないんだ。
勇者の方がよく外に出てるだろ?」
「まあそうだな、ありがたくもらっとくよ。」
俺はルビーのはめられたネックレスを首にかける。
「勇者は赤色が似合うな」
「おー、ありがとなー」
そういえば、前々から疑問に思っていることがあったな。
いい機会だしついでに聞くか。
「そういやネオ、なんでお前は俺のことを名前で呼ばないんだ?」
「、、、言わなきゃダメか?」
「、?あぁ、できれば言ってほしいが、、まあ、無理にとは言わない。」
「、、わかった、言うよ」