勇者の記憶の回廊
アルside
あれは、、、俺が十歳の時かな。
村に魔物が現れてさ、いろんな人が殺されてったんだ。
村にいた国から派遣されてきた騎士団も、
魔物が強かったようで対処できずに
あっけなくやられていってしまったよ。
でも、俺はよく森に入って魔物を狩っていたから
魔法を使って魔物を倒そうとしたんだ。
でも、思ったより魔物が強くて、俺一人じゃ無理だった。
そんな時に助けてくれたのが俺の幼馴染のアイザックで
俺を、、、庇って、死んでしまったんだ
何とか魔物を倒し終えたあと、アイザックはまだ生きていた。
だから、アイザックに駆け寄って回復魔法をかけた。
けど、思ったよりも傷が深くて、前の俺の回復魔法では間に合わなかった。
それを察したのか、アイザックは最後の力を振り絞って
俺に能力をくれたんだ。
、、そのあと、アイザックは死んだ。
すごく後悔した、なんであの時逃げなかったんだろうって。
あの時の俺は1ヶ月くらいアイザックの死を受け止められなくて放心状態だった。
しばらくしてアイザックからもらい受けた能力の確認をした。
アイザックの能力は「破壊者」
けど、アイザックは昔、森の泉に落ちて呪いを受けていた。
能力を確認したあとに、その呪いも一緒に俺に引き継がれたんだ。
その呪いが今の俺の青い目の正体。
あの呪いは俺が知らない間に動き回ったりする呪いみたいで
これまでも起きたら変な場所にいたらだとか、
ぼーっとしてたら魔物を討伐していたりとかあった。
まあ、今まで人や魔族を殺すことはなかったから放置しといたんだ。
んで、しばらく経ってわかったけどおそらくこれは
アイザックの意思の残留みたいなもので動いてると思う。
だから、俺が変な行動をしていてもあまり止めないでほしい。
ま、俺がわかるのはこんなもんかな。