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信頼出来る小説

作者: 兎波志朗


昨今の苦情やコンプライアンスに不意な一言で炎上するエンタメ業界。

それは小説にも言えることで、文字規制や表現規制などが行われている。

小説家、安浦賢治は編集、綾部渉と共に読んだ後苦情や自身のSNSが炎上しない誰もが信頼する小説を書くことを決心した。


「先生!書いていきましょう!」


「うん、やってみよう」



×××××××××××××××××××


ゴローはこの歳でまだ童貞で家には大量のTENGAが…




「はい、先生ストップ!」


「早くない!?」


「下ネタはマズイですね、あと商品名言うと後々面倒ですし」


「わかった、次行こう、次!」


「よろしくお願いします」


×××××××××××××××××××××



横浜の繁華街。

ここは眠れぬ街で今日も争いごとが絶えなかった。


「オラ!死ねハゲが!!」


若頭の内藤は自分のシマを荒らした外国人2人に制裁を加えていた。

1人は鉄パイプで数回殴られ爪を全て剥がされていた。


「タ、タ、スケテクダサイ…」


「うるせぇよ、ちびくろサンボが!」





「先生これ完全にアウトです。」


「アウトかなぁ?よくあるシーンだけど」


「よくあってもダメです、ヤンキーとかヤクザは青少年に悪影響とバッシングがありますからね、あと人種差別とかもあるので外国人使うのもー、それにちびくろサンボは絶対ダメです。」


「そんなー。あんましうるさいと、バターになっちゃうよ?」


「先生、真面目にいきましょう。」


「はい」


×××××××××××××××××××××



夕暮れの空の中、智は香澄を後ろに乗せ自転車を漕いでいる。


試合まであと1週間。


今日の練習で智はこの試合が終わったら香澄に告白しようと胸に違った。例えこの時間が終わってしまったとしても、進まなければいけないんだと。






「アウト!」


「嘘!?どこどこ!?どのあたり?青春ど真ん中じゃん!」


「ニケツは犯罪です」


「そんな、みんなやるでしょ!?」


「みんなやるから犯罪じゃないんですか?」


「ゔ〜ん。わかった、次だ次!」


×××××××××××××××××××



茂は会社の帰り道、雨に濡れ弱ってる捨て犬を発見した。


「なんだ、お前も独りぼっちか?」


そう言い茂は子犬を拾っ



「アウトです」


「ふぇっ!?序盤じゃん!まだ始まってないよ?」


「犬です、問題は」


「犬?」


「先生、この小説が映画化したら、どうします?」


「いや普通に嬉しいよそれは」


「だったらマズイですよ、この表現だと愛護団体が絶対きます。」


「そんなぁ〜」




こうして2人は信頼できる小説のために更に悪戦苦闘をしていった。


そして




「さぁ、安浦賢治先生の最新作、【信頼出来る小説】なんとこの作品は誰が見ても批判箇所のないという謳い文句なんです!気になる中身を見てみましょう!」






タイトル・信頼できる小説
























































































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