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炎の断捨離46

こんばんわ。

最近朝が勉強時間になっており、夜飲みながら書いています。


しかしまぁ、コロナで液晶を眺める時間が増えましたね。

仕事柄というのもあるのですが、楽しみもYouTubeとかオンデマンド配信とか。


みなさま、気をつけて。コロナ鬱。

私もなるべく視覚と脳を休ませるようにしています。

        ※


 さて、何で糖質を摂取したいですか?

 米、パスタ、フルーツ、後パンやケーキ?

 注射針からでもいいですよ、と様々な条件を提示してきて、リトウ・モリが満面の笑みを浮かべた。


「珈琲を」

「それ、糖質じゃないですけど!!」

 アセスの意見に、即座にリトウは反応してきて、その横で腕を組んで黙っていたヨースケが「ああ、じゃあ俺に任せて」軽く笑いながら言った。


 アセスの少ない人間関係の中では、リトウ・モリを変わっていると判断することはできない。サナレスも王族らしからぬ人だったし、リンフィーナも深層の姫君とは違う。ナンスも自分を憎んでいたはずなのに今は臣下となり、そしてヨースケも変わり者だ。


 それ故思う。どうして人というのはこうも個性が尖っているのかとーー。

 自分のことは棚上げした状態でアセスはずいぶん自分の周囲が賑やかになっていることを実感した。


「珈琲はね、如何様にでも甘くできる。俺の好きなスパイ者の主人公は、エスプレッソダブルに角砂糖11個突っ込んで飲んでたしなぁ」


 それ、もはや液体でしょうか?

 思わず突っ込みたくなったけれど、アセスは黙ってラーディオヌ邸の執務室のソファに腰を下ろした。なぜだかソファがずいぶん座り心地が良くなり、紫色に派手目になり、他の調度品も入れ替えられている。


 ずいぶんこの部屋に来ないうちに、今更だが勝手に模様替えされていることを知る。そしていつの間にか執務室に簡易な厨房が完備されていることに驚き、アセスは左眉を少し上げた。


「カプチーノ、いやアーモンドミルクにしよう。糖質はスタバ盛りで」

 ヨースケは時折解らない言葉を発するが、リトウ・モリは理解しているようで腰に手を当てて渋面を作っている。

「僕はスタバってないわぁと思ってる。スタバに出す金額あればさ、マックで一食食べれるしさ」

 どういう会話なのか、アセスには解らなかった。彼らはどこか浮世離れしているのだ。


「それに普通さ、20日間も寝たきりだった人に最初に食べさせるのって、白湯とか粥とかの糖質でしょ!? カフェインとか大丈夫?」

「こいつカフェイン中毒だから」

 聞き捨てならないことをサラッと言うヨースケを、アセスは一瞥しても何も言わない。

 手早く焙煎する香ばしい珈琲の匂いは、アセスの食指を動かし、臭いからすでに満足感を得ている。


「で?」

 評価通りカフェイン中毒のアセスにとっては至福の一時、ティーカップに口付ける瞬間に、ヨースケは切り出してきた。

「死ぬかもしれないリスクを冒してまで、何か得るものはあった?」


 唇が陶器を挟んで、甘くて心地よい糖質が流れ込んでくる。

 温かく、甘い。ミルクがたっぷりと入っていて、何か懐かしい。


「ええ」

 アセスはヨースケの問いを肯定した。

「貴方たちが面妖なのも、冥府に行けば納得いった」

 そしてベルとの約束も果たし、リンフィーナが誰の体神かという情報も得ることができた。

「上出来です」

 アセスは得意げに口の端を上げた。


 偽りの神々シリーズ紹介

「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫

「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢

「封じられた魂」前・「契約の代償」後

「炎上舞台」

「ラーディオヌの秘宝」

「魔女裁判後の日常」

「異世界の秘めごとは日常から始まりました」

シリーズの7‘作目になります。


 異世界転生ストーリー

「オタクの青春は異世界転生」1

「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」

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