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炎の断捨離24

おはようございます。

今朝からうちのわんちゃんが産気付いていて、今日は有給出して付き添い産婆しています。


前のお産も私の足元で産んでいるので、今回もピッタリとくっつきながら見守っているます。

前は1匹だけ。でも今回は3匹。かなり大変そうです。

夜にはお祝いかな(笑)

        ※


 アルス大陸にはかつて多くの神の氏族が存在したが、現在豊かな文化と科学の力で繁栄を誇るラーディア一族、それに次ぐのは呪術と薬、そして香辛料などの流通で栄えるラーディオヌ一族が大陸の頂点を極めている。


 そのラーディオヌ一族の総帥をワキが殺そうとしているなどという物騒な話を聞かされて、リトウは血の気が引いた。


 横柄な態度の友人は前から何かやらかしそうだと心配する部分が多く、穏やかで徒歩圏で本に埋もれるような生活を生業にしている自分とは反することが増え、自分たちは二百年前に別々の道を決意した。


 けれどついにラーディオヌ一族の総帥を暗殺!?

 現世では確かヤクザの後継で、こっちに来た今でも裏社会の流通経路の影には彼の名が囁かれる。


「止めなきゃ!」

 こんな危険なワキでも、リトウにとっては大切な友人だった。

 今彼を止めなかったら一生後悔することになる。


 ラーディオヌ一族の使者を前に、最初ビクビクしていた自分だったが、勢いよく立ち上ってテーブルの足に膝をぶつけた。

「痛っっ!!」

 茶をひっくり返しそうになり、横に座るタキから冷ややかな視線を浴びせられながら、背中の衣服を引っ張られ、再度着席させられる。


「ちょっと落ち着きなさいって。大きいのは身長だけね、ほんとっ!」

 邪魔ーー、とでも続きそうな辛辣な口振りの彼女も、聞かされた内容苛々しているようだ。


「もう一度順を追って話していただけないかしら?」

 姫様不在で本当に良かったと小声で呟きながら、タキはテーブルの上に身を乗り出しがちになっている。


「昨晩、総帥から神意を聞かされた。総帥は自らの命を断つとおっしゃった。そんなご意向を拝することになるなんて、とんでも無いことで、私にとって到底受け入れられることではなかったけれどーー。それに手を貸そうとしているのが貴方の友人、ヨースケ・ワキです」


 暗殺ではなく、まさかの自殺教唆?

 リトウはぶるっと震えた。


「ヨースケ・ワキはこのところずっと総帥の側にいて、ずっと唆し続けている。そして貴方を連れてくるように言われた。ーー彼の考えを正して欲しい」

 総帥の考えを変えることなど恐れ多いことだから、ヨースケをまずは説得して欲しいのだと、若い使者は呻くように言ってきた。


「わかった!」

 リトウは二つ返事で了承した。

 ちょっと事情は計りかねているけれど、自分がワキを止められるなら、すぐに行こうと思った。


 自殺教唆なんて、ずいぶん陰湿じゃないか。

 ラーディオヌ一族の総帥はまだ十八歳になったばかりの若者だと聞く。

 『若きウェルテルの悩み』真っ盛りの未来ある青年を、みすみす殺させるわけにはいかないのだと、リトウは決意した。


「サナレス様に相談されずに行かれるんですか?」

 嫌な顔をするタキに、「サナレス様には君から事情を説明しておいて」と言って、リトウはタキにサナレス宛の手紙を一枚書いて渡した。


 手紙には実験が成功して病原菌が特定したことを簡単に示した。

 おそらくは聡明なサナレスであれば、この手紙と実験室を見れば、自分と同じ道に辿り着くだろうと予想する。


「さあ、行くよ。ラーディオヌ一族へ」

 偽りの神々シリーズ紹介

「自己肯定感を得るために、呪術を勉強し始めました。」記憶の舞姫

「破れた夢の先は、三角関係から始めます。」星廻りの夢

「封じられた魂」前・「契約の代償」後

「炎上舞台」

「ラーディオヌの秘宝」

「魔女裁判後の日常」

「異世界の秘めごとは日常から始まりました」

シリーズの7‘作目になります。


 異世界転生ストーリー

「オタクの青春は異世界転生」1

「オタク、異世界転生で家を建てるほど下剋上できるのか?(オタクの青春は異世界転生2)」

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